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匡乃下キヨマサ『カワセミさんの釣りごはん』1巻感想 ぼっちJKとヤンキーJKが釣って食う

作品概要

タイトル:カワセミさんの釣りごはん
著者:匡乃下キヨマサ
出版社:双葉社(アクションコミックス)
巻数:1巻(以下続刊)

ぼっちな料理好き女子高生×釣り好きヤンキー女子高生。
凸凹コンビによる、釣った魚を料理しておいしく頂くアウトドアクッキングコメディ

 

あらすじ

親の都合で東京から田舎に引っ越してきた女子高生・カワセミさん
大好きな料理の話題でクラスの輪に入ろうとしていたものの、持ち前の人見知りっぷりを存分に発揮して未だに友達は0人です。

今日も下校時刻が来るのを祈って待つのみの哀れなカワセミさんでしたが、そんな彼女に隣の席のヤンキー少女・ミサゴさんが突然話しかけてきます。

「ちょっと付き合えよ」と言われて山の中に連れて行かれ、カツアゲどころか死を覚悟していたカワセミさんでしたが、目的地に到着して渡されたのは釣り竿。
ミサゴさんは釣りが趣味でしたが、山奥に一人で行くのは怖い、ただそれだけの理由でカワセミさんを連れてきたのでした。

  

感想(ネタバレ度:低)

カワセミさんの魅力を引き出す

もともと相性が良かったのか、それとも有無を言わせぬミサゴさんの強引さが良かったのか、人見知りであるはずのカワセミさんでしたが不思議とミサゴさんとは最初から会話が弾みます。
普段はオドオドした感じですが、ミサゴさんの前で見せる自然体のカワセミさんは可愛いし面白いしで、とても良いキャラをしています。
特に料理が絡んだときのカワセミさんの豹変っぷりは本作の見所のひとつです。
 

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出典:匡乃下キヨマサ 著『カワセミさんの釣りごはん』1巻 / 双葉社

料理に対して意識が低いミサゴさんにキレるカワセミさん。
どんくさそうに見えて料理は手際が良かったり、虫が絡んだ時に発揮する謎の身体能力など、ちんちくりんな見た目とのギャップが魅力です。

こんな愉快な子がぼっちだなんて、周りの連中は見る目ないな。

コミュ障は口から上手くアウトプット出来ないだけで、頭の中は面白いこと考えてたりするからね。

 

登場人物みんな好き

一方のミサゴさんですが、こちらもカワセミさんに劣らず可愛いです。
長身で巨乳でヤンキー風とカワセミさんとは真逆のタイプですが、周りに趣味のことを理解してもらえないというのが共通点。

このキャラの立った2人のやり取りが面白くて、百合とまで言えるか分かりませんが随所にニヤニヤできる場面もあります。

特に1巻の終盤で、熱で寝込んだミサゴさんにカワセミさんが一人で釣ってきたヤマメを渡すシーンが私は大好きです。

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出典:匡乃下キヨマサ 著『カワセミさんの釣りごはん』1巻 / 双葉社

得意げなカワセミさんが超カワイイ。
パスパスというパンチの軽い音も、カワセミさんの貧弱さが表れていて非常に良き。


この他にも隣のクラスの女の子2人組・羽白黒子が登場しますが、今回は顔見せ程度。
今後は少しづつ絡んでくると思うのでそちらも楽しみではありますが、もう少しカワセミさんとミサゴさん2人の時間を見ていたいと思っていたので、羽白さんの「皆で釣りに行こう」という提案をミサゴさんが断ってくれたのはカワセミさんだけでなく私にとっても僥倖でした。

そして人によっては気になる男キャラの登場の有無に関してですが、ミサゴさんの兄が出てきます
本来ならば、この手の作品に出てくる男キャラを蛇蝎のごとく嫌う私ですが、この兄に関しては全くの無害で気になりませんでした。
それどころかカワセミさんとミサゴさんを百合カップルだと誤解している気の利いた男なので、むしろ居てくれた方が嬉しいです。

 

まとめ

巷に溢れまくって色々と出尽くした感のあるグルメ漫画の中で、釣り+料理という比較的オーソドックスな題材で奇をてらった内容ではありませんが、キャラの魅力で読ませてくれる作品で面白かったです。

そのぶん料理や釣りに関するハウツー的な要素には若干の物足りなさを感じましたが、そこがメインでは無いですし、それよりもキャラクター達を見ていたいのでこれで正解だと思います。

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