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うらのりつ『浅海さんと死んでもイキたい。』1巻感想 えっちな殺しのレッスン

作品概要

タイトル:浅海さんと死んでもイキたい。
著者:うらのりつ
出版社:講談社(KCデラックス)
巻数:1巻(以下続刊)

清楚な黒髪ロング美少女・浅海さんが、人の殺し方をエッチに教えてくれるアブノーマルラブコメ

 

あらすじ

「人の頼みを断れない性格」ゆえに委員長に選ばれた2人組・安藤一輝(あんどう いつき)と浅海(あさなみ)さん。
同じ役職同士で似たもの同士、一緒に過ごす時間も多くて良い雰囲気の2人は、今日も一緒に雑務をこなします。

ところが浅海さんには、普段の姿からは想像できないような裏の顔があって……?

 

感想(ネタバレ度:低)

清楚な美少女の裏の顔

可愛くて人望もある浅海さん。
ところが極度の人見知りで引っ込み思案なコミュ障で、まともに話をするのは一輝くらい。
そんな浅海さんですが、ひとたびスイッチが入れば人の殺し方を嬉々として、しかもエロティックに解説してくれるという誰も知らない一面を持っています。

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出典:うらのりつ 著『浅海さんと死んでもイキたい。』1巻 / 講談社

そして説明を終えると正気に戻り、自分の行いを思い返して赤面する浅海さん。
このON・OFFのギャップの大きさが魅力であり、見どころでもあります。

そしてある時に見せた、「この子ほんとに殺した経験あるんじゃないの?」と思わせるような只ならぬ雰囲気……。
謎の多さもまた魅力的なのです。

 

3人で仲良く

ヒロインの浅海さんが文句無しに可愛い一方で、主人公である一輝の評価はと言いますと。

こちらも人の頼みを断れないお人好しでありながら、だからといって良いように使われるわけでもなく人望もあるという、浅海さんと似たようなタイプ。

決してイケメンという感じではありませんが清潔感のあるルックスで不快感を与えず、ラブコメ主人公としては及第点以上の人材と言えるでしょう。

女の子が可愛いのは当たり前だからな。
ラブコメで大事なのは主人公なんだよ。

こんなクソ野郎に浅海さんは任せられん!
ってなったら終わりだもんね。

 

そしてもう一人、主要人物として登場するのが都築早菜(つづき さな)さん。
痛い・苦しい時に生を実感する ⇒ 殺されるのが効率的という結論に至り、断れない男・一輝の評判を聞いて「殺してくれ」と頼みに来た、浅海さんとは逆の方向にアブナイ女の子です。

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出典:うらのりつ 著『浅海さんと死んでもイキたい。』1巻 / 講談社

痛いこと・苦しいことが大好きな都築さん
初めての性行為は痛いという話を聞き、一輝くんに「セ〇クスしましょう」と提案してきます。

一輝くんが理性のある主人公なので良かったものの、これが欲望に忠実な男だったら一気にエロ漫画コースに突入してたことでしょう。


こんな感じの、相性が良すぎる3人で話は進んで行きます。
浅海さんと都築さんは恋のライバルと言った感じでは無く、下品な言い方をすると3P的な雰囲気です。

  

エロと死

浅海さんが「エロティックに人の殺し方を教えてくれる」のが売りの本作ですが、スケベ男子諸君が気になるのが「どのくらいエロいのか?」ということでしょう。

結論から言うと、上品なエロさです。
シチュエーションや雰囲気で魅せるタイプなので、乳首券を大量発行して視覚に直接訴えて来るようなダイレクトなエロさは無いです。

そんな中で特にエロかったのが、浅海さんが「腹上死」について解説してくれる特別話です。
ブルマあり、下着姿あり、そして生乳タッチありと、短いながらも盛りだくさんな内容でした。

男の理想の死に方ランキング1位の腹上死か。

いや超ダサいでしょ。
2位は何なの?

ヤンデレ美少女に刺される。

バカじゃん。

この腹上死の特別話は描き下ろしみたいなので、マガポケで読んでる人もぜひ単行本でチェックしてみてください。


ちなみに人の殺し方に関しては常識的なものばかりで特に目新しい情報は無く、知的好奇心が刺激されるようなものでは無かったのは少々残念でした。

殺し方の情報を欲してるのかよ。
やべぇヤツだな。

いや、別に殺し方に興味があるわけではないですよ?
雑学的な面白さって意味で興味があるだけで。

 

まとめ

とっても可愛くて優しい雰囲気をベースに、エロと殺人というスパイスを加えた刺激的で楽しい作品でした。

今のところハートフルな感じで読みやすいですが、一巻の終盤にかけてシリアスな裏面がチラついてきたので今後の展開が気になります。
ただの思わせぶりな気もしますけどね。