萌え漫画中毒隔離病棟

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人生のピークを浪費する者たち『女子高生の無駄づかい』1~4巻 感想

女子高生の無駄づかい (1~4巻 以下続刊)
角川書店 角川コミックス・エース
著者:ビーノ


人生の中で最も輝かしい期間を無為に過ごす女子高生たちの日常コメディ3巻でいったん打ち切りとなりながら、アニメ化という土産を引っさげて奇跡の復活となりました。

 

 

ちょっと残念な女子高生たちの、ちょっと残念な毎日

顔もスタイルも中の下で性根も腐っている、そんな自分の唯一の武器は「若さ」であり、すなわち女子高生である「今」が人生のピークである。
そう自分を評する主人公格の女の子・田中(あだ名:バカ)と、その友人である腐女子・菊池(あだ名:ヲタ)クールビューティー・鷺宮(あだ名:ロボ)の3人組が中心に、偏差値低めな女子校の毎日を描いた一話完結型のギャグ漫画です。

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出典:ビーノ 著『女子高生の無駄づかい』1巻 / 角川書店

 

漫画のキャラって「顔が中の下」とか言っても何だかんだで可愛かったりするもんだけど…。このバカに関しては絶妙に可愛くないのが凄いな。

他のキャラは美少女設定が無い娘でもみんな可愛いのに…。バカだけはギリ不細工に届かないくらいの、まさに「中の下~下の上」って感じなのよね。

正直あんまり絵がキレイと言える作品では無いけど、このキャラデザは秀逸と言えるんじゃなかろうか。

痛々しく思わせない、不快感を与えない。
ギャグ漫画でエース張るには最適なルックスかもね。


上記の3人組の他にも、多数の個性的なキャラが登場します。
バカバカしいギャグをベースに、ちょっといい話や百合百合しい話など、キャラの組み合わせを変えることによって起こる化学変化を楽しむ、そんな作品です。

 

 

中二病とメガネ

その中で私のお気に入りは、重度の中二病である山本(あだ名:ヤマイ)担任教師の佐渡(あだ名:ワセダ)の組み合わせです。

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出典:ビーノ 著『女子高生の無駄づかい』1巻 / 角川書店

妄想の世界に生き、周りを置いてけぼりでアクセル全開のヤマイと、冷静なツッコミを見せるワセダの掛け合いが面白いです。
メガネのズレやヒビで感情を表す、ワセダのメガネ芸も見どころのひとつ。

私は女子高生の日常物に男が出てくるのが大嫌い(舞台が女子校であればなおさら)なんですが、このワセダに関してはかなりのお気に入りキャラで、むしろ出てくると嬉しいくらい。
何だかんだで面倒見の良い先生ですし、何より女子高生の色香に惑わされない不動心も好感度が高いです。その理由が女子大生派だからっていうのはアレですが…。

 

 

個人的には3巻のバランスがベスト

ギャグ漫画として非常に面白い作品ですが、それ以外でこの作品に対する私の評価を爆上げしている要因があります。
それは無自覚モテ女・一(あだ名:マジメ)計算モテ女・染谷(あだ名:リリィ)による、3巻から唐突に始まった百合展開です。

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出典:ビーノ 著『女子高生の無駄づかい』3巻 / 角川書店

ギャグ漫画に純粋に笑いだけを求める方から見れば、もしかしたら邪魔な要素かもしれません。私も普段はギャグ漫画のシリアス回とか嫌いですし。
しかしコレに関しては百合作品として見てもかなりの完成度で、ギャグの合間の箸休めにはもったいないくらいのクオリティを誇ります。
3巻からしばらく間隔が開いた4巻でも、この2人の百合回はあったので安心しました。

 

こんな感じでギャグ漫画として面白いのはもちろん、全く期待も予想もしていなかった百合漫画としても楽しめる非常に満足度の高い作品でした。
万人にウケける笑いかと言われると微妙な気はしますが、1巻と4巻を比べると明らかに4巻の方が面白くなっていると思いますし、上の方でちょっとディスってしまいましたが絵も段々とキレイになってきてます。

アニメ化も決定しているということで、今後ますます勢いが出てきそうで楽しみです。