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『女子高生の無駄づかい』1~4巻 | 打ち切りからのアニメ化を喜ぶ

 

作品概要

タイトル:女子高生の無駄づかい
著者:ビーノ
出版社:角川書店(角川コミックス・エース)
巻数:4巻(以下続刊)

人生の中で最も輝かしい期間を無為に過ごす女子高生たちの日常コメディ
3巻でいったん打ち切りとなりながら、アニメ化という土産を引っさげて奇跡の復活となりました。
2019年7月からTVアニメ放送開始!

 

あらすじ

顔もスタイルも中の下、しかも性根が腐っている。
そんな何一つモテる要素が無い自分の唯一の武器は「若さ」であり、すなわち女子高生である「今」が人生のピークである

そう自分を評する主人公格の女の子・田中(あだ名:バカ)と、その友人である腐女子・菊池(あだ名:ヲタ)、クールビューティー・鷺宮(あだ名:ロボ)の3人組を中心に、偏差値低めな女子校の毎日を描いた一話完結型のギャグ漫画です。

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出典:ビーノ 著『女子高生の無駄づかい』1巻 / 角川書店

 

 

レビュー ★★★★☆

  • 女子高生たちが繰り広げるバカバカしい会話劇。ガツンとパンチの効いたギャグではないですが、遠赤外線のようにじんわりと笑える、そんな面白さです。

  • 上記の3人組の他に、話が進むほどに登場人物も増えていきます。みんな個性的で可愛く、キャラの組み合わせによってはホッコリする話や百合っぽい展開も。

  • 女子校が舞台ですが男キャラ(教師)が頻繁に登場し、ガッツリ話に絡んできます。そういうのが許せない人は注意。

 

 

感想(ネタバレ度:低)

エースの品格

ちょっとオツムはアレだけど女の子はみんな良い子で可愛いくて、「無駄づかい」というタイトルにふさわしい脱力系のギャグがとっても楽しい作品です。
薄めの味付けでちょっとクセがあるという感じなので、好みが分かれそうな内容ではありますが。
私も1巻を読んだときは最初はハズレかと思いましたが、読んでいるうちにだんだんと面白くなっていきました。

絵に関しては、正直おせじにもキレイとは言い難いですが、感心したのがバカのルックスです。
漫画に出てくる女の子は「顔が中の下」という設定でも何だかんだで可愛かったりするもんですが、このバカに関しては絶妙に可愛くないのが良いと思いました。
他のキャラ達は美少女という設定が無くてもみんな可愛いのに、バカだけはギリ不細工に届かないくらいの、まさに「中の下~下の上」って感じなのです。

このキャラデザは秀逸と言えるんじゃなかろうか。

美少女がやっちゃうと痛々しく感じるギャグも、バカにならば安心して任せられるわね。

それでいて不快感を与えるほどのブサイクでもない。

ギャグ漫画でエース張るには最適なルックスかもね。

 

 

中二病とメガネ

メインはバカ・ヲタ・ロボの3人組ですが、その他にも多数の個性的なキャラが登場します。
もちろんベースはバカバカしいギャグですが、ちょっといい話や百合百合しい話など、キャラの組み合わせを変えることによって起こる化学変化を楽しむ、そんな作品でもあります。

中でも私のお気に入りは、重度の中二病である山本(あだ名:ヤマイ)と担任教師の佐渡(あだ名:ワセダ)の組み合わせです。

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出典:ビーノ 著『女子高生の無駄づかい』1巻 / 角川書店

妄想の世界に生き、周囲の人間を置いてけぼりでアクセル全開のヤマイと、そこに冷静なツッコミを入れるワセダとの掛け合いが面白いです。
メガネのズレやヒビで感情を表す、ワセダのメガネ芸も見どころのひとつ。

私は基本的に女子高生の日常物に男が出てくるのが許せないタチなんですが、このワセダに関してはかなりのお気に入りキャラで、むしろ出てくると嬉しいくらい。
初登場時の言動がアレ過ぎて「こいつはダメだ」と思いましたが、何だかんだで面倒見の良い先生ですし、何より女子高生の色香に惑わされない不動心も好感度が高いです。

ちなみに女子高生に惑わされないのは「女子大生派」だから。

やっぱコイツだめじゃん…。

 

 

百合はじめました

ギャグ以外にも、この作品に対する私の評価を爆上げしている要素があります。
それは無自覚モテ女・(あだ名:マジメ)と計算モテ女・染谷(あだ名:リリィ)による、3巻から唐突に始まった百合展開です。

ギャグ漫画に純粋に笑いだけを求める方から見れば、もしかしたら邪魔な要素かもしれません。私も普段はギャグ漫画のシリアス回とか嫌いですし。
しかしこの2人に関しては百合作品として見てもなかなかの完成度で、ギャグの合間の箸休めにはもったいないくらいのクオリティを誇ります。

3巻からしばらく間隔が開いた4巻でも、この2人の百合回はあったので安心しました。

 

 

まとめ

ギャグ漫画として面白いのはもちろん、全く期待も予想もしていなかった百合漫画としても楽しめる非常に満足度の高い作品でした。
万人にウケける笑いかと言われると微妙な気はしますが、巻を追うごとに面白くなっていると思いますし、上でちょっとディスってしまった絵の方も段々とキレイになってきてます。

TVアニメの放送も控えており、今後ますます勢いが出てきそうで楽しみです。

 

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