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工藤マコト『HGに恋するふたり』1巻感想 ガンプラ好きな女の子たち

作品概要

タイトル:HGに恋するふたり
著者:工藤マコト
出版社:角川書店(角川コミックス・エース)
巻数:1巻(以下続刊)

ガンダムのプラモデル、いわゆるガンプラが好きなアラサー女子と女子高生の日常コメディ。

 

あらすじ

仕事をバリバリこなし、同僚や上司からも一目置かれる存在であるアラサー女子・神崎さやか
容姿端麗で高学歴とパーフェクトな彼女ですが、周囲のイメージとはギャップがある趣味を持っていました。それは……『ガンダム』シリーズに登場するロボット兵器・モビルスーツが大好きなこと。

しかし「女の子なのに恥ずかしい」という周囲の目に耐えられず、興味があったガンプラも買えないまま、もうすぐ30歳を迎えようとしていたさやかちゃん。それを区切りにガンプラに対する未練を断ち切ろうと考えていた矢先に、ガンプラの箱を抱えた女子高生・高宮宇宙(そら)と運命の出会いを果たすのでした。

 

感想(ネタバレ度:低)

ガンプラ女子って最高じゃん

モビルスーツが大好きなのに、周囲の無理解からガンプラに触れることが出来ないまま大人になってしまったさやかちゃん。
そんな彼女がガンプラ大好きな宇宙ちゃんとの出会いをきっかけに、10数年越しの夢を叶える、というお話です。

私はこのブログのメールアドレスに「rgm79sc」と入れてる(RGM-79SC:ジム・スナイパーカスタム)ことからも分かるように、ガンダムが好きでガンプラ作りは趣味の一つです。
なので当然ガンプラを作る女性に対して全く偏見が無いので、この作品の「女子がガンプラ作るのは恥ずかしい、と言うかもはや罪」みたいな風潮があんまりピンと来ません。ガンプラ売り場で、少ないながらも女性客やカップル客を見かけることもありますし。

ガンダム好きが原因で彼氏ともうまくいかなかったみたいですし、さやかちゃんはよっぽど周りの人間に恵まれてこなかったんでしょう。

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出典:工藤マコト 著『HGに恋するふたり』1巻 / 角川書店

スタークジェガンをこんなにキラキラした目で語るカワイイ子が身近にいたら、私なら迷わずその瞬間に結婚を申し込みますけどね。

申し込むのは勝手だけど、さやかちゃんが受け入れるとは限らないわよ。

つーかお断りだろ、こんな萌え漫画ばっか読んでるオッサン。

…まぁ、それはともかく。
可愛い子が好きなことを我慢して生きてるというのは見ていられないので、さやかちゃんが念願のガンプラに触れることができたのは非常に喜ばしいことです。その瞬間を見れただけでも、この作品を読んだ価値があるというもの。

正直言うと、女の子たちがガンプラ囲んでキャッキャウフフやってるお気楽な内容を期待していたんですが、これはこれで悪くはなかったです。

 

百合の花はまだ咲かず

女の子2人がメインキャラとなると、気になるのはその関係性です。
要はお友達なのか、それ以上の関係なのかってことですが、今のところ百合っぽい雰囲気は全くと言っていいほどありません
まぁ、まだ出会って間もないですし、年齢差も結構ありますからね。

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出典:工藤マコト 著『HGに恋するふたり』1巻 / 角川書店

将来的にどうなるかは何とも言えませんが、当面はこういうガンダム談義に花を咲かせるってのが中心になりそうです。

その隙を突いて…というわけではないでしょうが、宇宙ちゃんの兄が徐々に自己主張を強めてきているのが気になるところ。

あんな目付きの悪い男にさやかちゃんはやらんぞ!

何目線よ。

男と言えば、常連のヒネくれたクソガキも邪魔だよな。


次巻ではツインテールの可愛い子(ルックス的には私の本命)も本格的に話に絡んでくるみたいなんで、できれば野郎共には自重していただきたいものです。

男はガンプラ仲間に不自由しねぇだろ。
ここは大人しくしとけ。な?

 

まとめ

良いところ

  • 好きなことに夢中な女の子たちがカワイイ。
  • アラサー女子と女子高生のジェネレーションギャップに共感できる。

イマイチなところ

  • ガンダムに全く興味が無い人が読んでも面白くないかも。
  • ガンダムSEEDがメインなので、ファースト原理主義や宇宙世紀至上主義には物足りない。

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