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うらやましくない殺伐ハーレム『愛してるって言わなきゃ、死ぬ』1巻 感想

愛してるって言わなきゃ、死ぬ (1巻)
小学館 裏少年サンデーコミックス
著者:三生


孤独な高校男子の前に突然現れた3人の「彼女候補」。それぞれの思惑が交錯するサバイバルハーレムなサスペンスです。

 

「彼女」の押し売り

親に見捨てられ、親しい友達もいない孤独な少年・本田あらた
ある日の放課後、公園のベンチで黄昏ていた彼の前に、怪しい女が現れます。
女は一方的に話を進めた後「あなたの願いを叶えてあげる」と言い残し、妙なリンゴを押し付けて去っていきます。

その後、一人寂しく食事を摂っていたあらたの自宅に「彼女候補」と名乗る3人の女子高生が訪ねてきます。
何がなんだか分からず戸惑うあらたを尻目に、女の子たちは家に押し入り勝手に居座ったあげく、「誰を彼女にするか選んで欲しい」と迫ってくるのでした。

 

無双するメガネ

高校生ながら一人暮らしをしているという、ハーレムラブコメの主人公として申し分ない環境に身を置くあらた。
しかし残念ながら、この作品で始まるのはラブコメなんてお気楽なものではありません。

状況的にはハーレムと言って間違いは無いんですが、3人の彼女候補生はあらたに好意を持って彼女候補になったわけではなく、前述の怪しい女にそうせざるを得ない状況に追い込まれているのです。
もうタイトルでネタバレしているので書いちゃいますが、あらたに彼女として選ばれなかった女の子は死んでしまうわけです。

ゆえにハーレムという心躍る状況にも関わらず悲壮感が漂い、殺伐としていて全くうらやましくありません。

女の子は一人を除いてみんな可愛いのに…。2人選んじゃダメなんかね?

ちょっと待って。可愛くない女の子って誰よ?

言わなくても分かるだろ。メガネだよメガネ。

あー、あの巨乳のメガネっ娘ね…。

そのくせ一番ハッスルしてるから始末に負えねぇ。オレが一番可愛いと思った娘は回想シーンで脱落してんのに…。

しかも他の2人には彼女候補となった理由として、涙無しには語れない同情すべきエピソードがあるんですが、このメガネに関しては全くの自業自得で同情の余地など微塵もありません。まぁ話としては一番興味深くはありますけど…。

1巻の最後は「一人目の脱落者が決まった」というシーンで終わるんですが、十中八九このメガネ女で決まりでしょうね。というか、そうであってほしい。

 

リカコちゃんの過去が心配

上でも少し触れましたが、3人の女の子にはそれぞれ彼女候補になった理由というものがあります。

その理由が悲劇だったり胸糞悪い話だったりするので、そういうのが苦手な方はハーレムというワードに釣られてこの作品に安易に手を出さない方がいいでしょう。
あらたと何かしらの因縁がありそうなクラスメイトの女の子も、掘り下げたら胸糞エピソードが発掘されそうな雰囲気を醸し出してますし。

逆にそういう話は平気むしろ好物だという方や、ちょっとダークなハーレム物に興味がある方にはおススメです。