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淫乱女子高生の群れに殺人鬼『ふしだらな乙女たち』1巻 感想

ふしだらな乙女たち 『ヤンデレVS殺人鬼』より (1巻)
講談社 ヤンマガKC
漫画:あたる  原案:田原直樹


殺人鬼伝説の残る山里の山荘。そこで合宿を行う高校生の男女を襲う惨劇を描いたエロサスペンス

 

望んでたヤンデレと違う

人里離れた山奥の山荘で合宿を行う、とある高校の天文部員たち。しかし合宿とは名ばかりで、その実態は1人のイケメン男子部員の彼女の座を懸け、乙女たちが己の肉体と性技を駆使して争うエロバトルロイヤルが開催されていたのでした。
そこに水を差したのは、この地に残る伝説の殺人鬼「赤蓑」の存在。
何者かによって橋が落とされ、陸の孤島と化した山荘で部員たちが1人、また1人と何者かに殺されていく中、物語は意外な展開を見せ始める…ってな感じの内容です。

裏表紙のあらすじには「ヤンデレな乙女たちによる肉欲の宴」とありました。
理想の死に方ランキングで、大往生に次いで「ヤンデレに刺される」が2位にランクインする(当ブログ調べ)など、みんなが愛してやまないヤンデレ属性の美少女たち。かく言う私も好きな部類なので「ヤンデレ」「肉欲」というワードに色々と期待しちゃったわけですが…。
実際読んでみると、残念ながら私の趣味嗜好に全くそぐわない、期待を大きく裏切る内容でした。

 

ガッカリの連続

まず最初のガッカリポイントは、主人公がハーレムの中心ではなかったこと。
私はハーレム物で主人公以外の男が出しゃばってくるのが嫌いなんですが、この作品ではそもそも女の子たちの好意が向けられているのは主人公ではなく、天文部員の黒一点の楓とかいう男でした。こいつが「やたらモテまくる上に、来るもの拒まずでチンコが乾く暇がないチャラ男」という、これまた不愉快なタイプの男でして。
ちなみに主人公は存在感の薄い、通りすがりの普通の地味男でした。高校生なのに車を乗り回している時点で普通じゃない気もしますが…。確かに高3で18歳なら運転できる年齢ではあるけれども。

それからガッカリポイントその2としては、登場する女の子がヤンデレというより唯のビッチであったこと。
普通はヤンデレといえば、愛が強すぎるがゆえに理想と現実の狭間で精神を病んでいき狂気に堕ちる、繊細な美少女を想像するはず。
しかし本作の女の子たちは、殺人鬼が徘徊する山荘に閉じ込められて命の危機だというのに、楓と生殖行動に勤しむことしか考えてないメスブタばかり。言動の下品さと見た目のケバさも相まって、ヤンデレよりもビッチの方がしっくりきます。
この状況でセックスしか頭に無いのは病んでると言えば病んでるので、広義で言えばヤンデレなのかもしれませんが…。性格面でも、どいつもこいつもクズばかりなので、思わず殺人鬼サイドを応援したくなります。

そしてガッカリを通り越して怒りすら湧いたのが、終盤に描かれた胸クソ悪いレ〇プ事件。今回の殺人事件に深く関わる出来事なので避けては通れないのですが、とにかく私はこの手の話が大嫌いなので最後まで読んだことを激しく後悔しました。
これさえなけば、もしかしたら2巻を買う可能性もわずかに残ったかもしれませが、ここでゼロになってしまいました。

 

まずは試し読みを

こんな感じで、個人的には嫌いな要素がテンコ盛りで、文句なしの最低評価でした。
ただ、ストーリー的には「この後どうなるんだろう」と気になる部分もあるので、上記の点が気にならない方やサスペンスが好きな方には楽しめる内容と言えるかもしれません。幸い無料で読めるみたいなので、興味を持った方は試し読みすることをオススメします。

最後に。
エロスを前面に押し出してはいますが、絵柄の問題もあって大してエロくないので、エロ目的の方は注意してください。