一石二万鳥

おすすめ漫画と足フェチ漫画と

森井暁正『彼女とつーぴー』全2巻感想 中学生カップルのちょっとエッチな勝負録

作品概要

タイトル:彼女とつーぴー
著者:森井暁正
出版社:日本文芸社(CHコミックス)
巻数:全2巻

ちょっとエッチな罰ゲームを賭け、ゲームで勝負する中学生のカップルを描いたラブコメディ。

 

あらすじ

クラスで1番の美少女・瀬賀遊子(せが ゆうこ)と「じゃんけん」で勝負し勝ったところ、なぜか突然告白されて付き合うことになった主人公の中2男子・天堂ジン(てんどう)。

ゲームが好きすぎて女子グループから浮いてしまうほどの瀬賀さんは、恋人同士になった後も様々なゲームでジンに勝負を挑んできます。
そして瀬賀さんの設定する罰ゲームは「勝者が敗者の胸を揉む」だったり「負けた方は服を脱ぐ」だったりと、やけにエッチなものばかりで……。

 

感想(ネタバレ度:低)

メインディッシュはゲームの後で

普段は大人しいのにゲームになると大胆になっちゃう瀬賀さんと、戸惑いながらも状況に流されオイシイ目にあうジン。
罰ゲームという名目で乳繰り合う2人を描いたラブコメです。

毎話いろいろなゲームで勝負をする2人ですが、本作のメインはゲームそのものよりも「ちょっとエッチな罰ゲーム」の部分です。
第一話からいきなり「おっぱいを揉む」という直球な罰ゲームでしたが、その後はどちらかと言うとフェチ心を刺激するような変化球が多くなってます。

たとえば第4話にて、ブラックジャックで勝負した瀬賀さんとジン。
負けた方は数字の差の分だけ服を脱ぎ、3回勝負で最終的に全裸に近い方が敗者、というルールで行われます。

そして瀬賀さんの2勝で迎えた最終戦。
自分のことを「空気が読めない」と卑下する陰キャな瀬賀さんですが、ここは空気を読んで大差で負け、一気に6枚も脱ぐことになってしまいます。

f:id:torimomo_d:20180819000208j:plain

出典:森井暁正 著『彼女とつーぴー』1巻 / 日本文芸社

まずは両足の靴と靴下で枚数を稼ぐ瀬賀さん。
マニア垂涎の制服素足の完成ですが、ジンにとって足元は「無難ゾーン」らしく、価値があまり無いようです。

「制服 × 素足」の素晴らしさが分からんとは……。
素人かよコイツ。

なんの素人よ。
制服素足に趣を感じるには、まだ若すぎるでしょ。

若さを言い訳にしないでくれ。

学生のジン君にとって制服は特別な物では無いし、そもそも中2男子なんて皆おっぱいに夢中な年頃よ。

おっぱいが素晴らしいのはあたりまえでしょーが!
まったく…多様な性的嗜好を学ばずして、いったい何のための義務教育か!

少なくとも変態を育成するためではないわね。


こんな感じで「ちょっとエッチな」とは言っても、乳首券を伴うような過剰なエロスはありませんので、そういったものを求める方は注意してください。

ただ、それでも2巻あたりから若干やりすぎ感が漂うのも事実です。
教室でスク水という卑猥な表紙の時点でイヤな予感がしましたが、あきらかに肉体的な接触が多くなり、放っておいたら一戦交えるんじゃないかと心配になる場面もありました。

スカートに手を突っ込んで内もも撫でまわすとか……。
もはや前戯ですやん。

個人的には、もう少し中学生らしい爽やかなエロスに止めておいてもらいたかったです。 

 

見どころはエロだけにあらず

ここまでの書き方だと、ただエロいだけの中身がない作品かと思われそうですが、そういうわけでもありません。
瀬賀さんの悩みや心の機微、ジンに惚れた理由なんかもきちんと描かれているので、お色気以外にも見どころはあります。

それだけに、逆にエロ要素のおかげで読者層が狭まってしまいそうなのは残念な気もしますが……。瀬賀さんの可愛い笑顔は、多くの方に見ていただきたいですからね。

とはいえ、完全にお色気抜きで勝負できるかといったら、それはそれで微妙なところです。私自身もお色気が無かったら2巻を買ったかどうか分かりませんし。

このあたりの中途半端さが2巻で打ち切りとなってしまった(あとがきから察するに多分打ち切り)理由かもしれません。

   

中2男子に期待した僕がバカでした

主人公のジンに関してですが、個人的には好感度は低めです。
最後の方は改善したとはいえ、瀬賀さんのルックスが好きなだけのように見えてしまい印象が悪かったです。

そしてなにより、ジンの見た目が嫌いなんですよね。
中2らしくはあるんですが、汗臭そうで性欲が強そうな見た目がちょっと……。自室が臭そうというか。
スタイリッシュな中学男子というのもそれはそれでイヤですが、もう少し清潔感がほしかったです。

まぁ瀬賀さんの好意に付け込み、調子に乗ってさらなるエロスを要求するようなクズではなかったので、それで良しとしましょう(何様)。

 

まとめ

おとなしくて可愛い瀬賀さんのエッチな一面が見られる、それだけで満足できる作品でした。
相手役のジンには少々不満はありましたが、悪いヤツではない(むしろ良いヤツ)ので我慢できる範囲です。

それにしてもこの二人、中学生の時からこんな変態遊戯に興じていますが、高校生になったら一体どこまでいってしまうのか……。

ebookjapanで見る