作品概要
タイトル:マンガ麺
著者:アンソロジー
出版社:徳間書店(ゼノンコミックス)
巻数:全1巻
今をときめく売れっ子漫画家さんたちの、「麺」にまつわるエピソードを集めたノンフィクション・グルメアンソロジー。
あらすじ
色んなジャンルの漫画家さん総勢22名の、「麺」に対する熱意や思い出話が描かれたエッセイ集です。
作り方や食べ方など「麺」そのものにスポットを当てた作品もあれば、「麺」が絡んだ思い出を描いた作品もあり、作家さんによって形はさまざま。
参加されている漫画家さんの名前と、取り上げてる麺の種類は以下の通りです。
麻日隆(ラーメン) 石黒正数(焼きそば) 板垣巴留(うどん) 上田信舟(そば) 円藤エヌ(ラーメン) 長田悠幸(焼きそば) 音井れこ丸(ラーメン) 北駒生(そば) 篠丸のどか(うどん) シモダアサミ(うどん) スエカネクミコ(ラーメン) たかし♂(うどん) タカダフミ子(ラーメン) 多田基生(ラーメン) 釣巻和(トコロテン) トウテムポール(うどん) 鳴見なる(ラーメン) 晴川シンタ(ラーメン) 三月えみ(ラーメン) 峰なゆか(パスタ) 米代恭(ラーメン) ロッキー(うどん)
やはりラーメンとうどんの2強ですね。
ところでトコロテンって麺料理なんでしょうか。
感想
BL作家さんも参戦
いろんな漫画家さんが参加しているアンソロジーということで、好みの問題もあるでしょうが質的には玉石混交といった感じで、
なるほどなー。
もっと続きが読みたいな。
と思う作品もある一方で、
は?しょうもな。
鼻からラーメンすすってろよ。
なんて思っちゃう作品もありました。
ともあれ、こういう作品でもなければ絶対に読む機会が無かったであろうBL作家さん達の作品を読むことが出来たりしたのは貴重な体験でした。
ちなみにBL作家さんの作品と聞くと、「絡み合う麺とスープの卑猥な関係」みたいなのを描いているんじゃないかと心配される方もいるかもしれませんが、普通の麺エピソードなのでご安心ください。
22作品の中で私のイチオシは石黒正数さんの作品です。
「ラ王 焼きそば」の思い出を描かれているんですが、贔屓の漫画家さんということを差し引いても、頭ひとつ抜けた面白さでした。
なお全員味噌ラーメン食わされた模様
私もひとつ、麺にまつわるエピソードを語らせてもらいますと、私は味噌ラーメンがあまり好きではありません。
食べられないほど苦手ってわけではないんですが、選択肢が複数あれば絶対に選ぶことはないですね。
以前勤めていた会社の社長に、行きつけのラーメン店に連れていかれた連れて行ってもらったことがあるんですが、「この店は味噌ラーメンがウマいんだよ。ガッハッハッハ!」と、勝手に味噌ラーメンを注文されて微妙な気持ちになったことがありました。
ついでに言うと、味の方も微妙でした。
……うーん、我ながらしょうもないエピソードですね。
どうやら鼻からラーメンをすするべきは私だったようです。
おら、さっさとすすれよ。
ひ~、
せめて鼻に優しそうな素麺にして。
甘えんじゃねー!
テメーの鼻に「ごんぶと」詰め込んだる!
ら、らめぇ~!
裂けちゃうぅぅ!
ところで「日清のごんぶと」ってまだ売ってんでしょうかね。最近見かけない気がしますが。
まとめ
めちゃくちゃ面白いというわけではありませんでしたが、カップ麺のように気楽にスルスルと読めるアンソロジーでした。
特に好きな漫画家さんが参加されているなら読んで損は無いと思います。
読むと無性に麺類を食べたくなってしまうので、ダイエット中の方は気を付けてください。