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百合と拷問『ちょっとかわいいアイアンメイデン』1巻 感想

ちょっとかわいいアイアンメイデン (1巻)
角川書店 角川コミックス・エース・エクストラ
漫画:α・アルフライラ 原作:深見真


名門女子校に存在する、伝統ある「拷問部」の日常を描いた百合コメディ。

 

拷問部へようこそ

百合的なイベントに憧れて名門お嬢様学校に外部入学した、ちょっとオタクな主人公・武藤結月。
拷問の才能を見込まれて拷問部に入部した(させられた)彼女が拷問部のエースとして成長していく、というお話です。

この作品の最大の見所は、やはりなんと言っても美少女が美少女に拷問されるシーンでしょう。
拷問とはいっても生爪を剥ぐみたいな目も当てられない残虐なものではないのでご安心を。安全に配慮した拷問で程良い苦痛と羞恥に染まりながら、色んな体液を垂らしちゃってる女の子達の表情が色っぽいのです。

話と話の合間には、ためになる(?)拷問コラムが載っているので、拷問入門書としてもオススメです。

 

女子校に咲き乱れる百合の花

そして女子校が舞台となれば、期待せざるを得ないのが百合要素。
登場人物は一貫教育の女子校で育った純粋培養のお嬢様ということで、女の子同士の恋愛は嗜みと言っても過言ではありません。
メインの拷問部はもちろん、ライバルの洗脳部や生徒会でも、いたるところで百合の花が咲き乱れています。

女子校なので登場人物はもちろん全員女の子…と言いたいところですが、なぜか部員の中に1人男の娘が混ざっちゃってます。そして顧問の美人な先生も…実は男だったりします。

せっかくの女子校なのにわざわざ男を出すなよ!という気もしますが、2人とも心も体もどう見ても女にしか見えない上に、男の娘同士で付き合っているというBLなんだかGLなんだかよくわからない関係に納まっています。
そのため他の女生徒にちょっかい出すといった不快なこともないので、「百合空間にオティンティンが存在すること自体が許せない!」という潔癖症なジェントルメン以外は特に気にする必要は無いでしょう。


とにかく女子校+拷問という組み合わせが素敵過ぎる作品です。
拷問されてる女の子は好き、でも野郎に虐められてるシーンは見たくない、そんな私にはピッタリでありました。