一石二万鳥

漫画の紹介・感想を中心にゲームやプラモのことを書くブログ

『徒然日和』全3巻 | 女子高生4人組の日常はほのかに百合の香り

作品概要

タイトル:徒然日和
著者:土室圭
出版社:一迅社(百合姫コミックス)
巻数:全3巻

田舎の高校を舞台に、女子高生の仲良し4人組の徒然なる日常を描いたほのぼの百合作品

 

 

あらすじ

高校生になった小動物系女子・花村小春(はなむら こはる)が入学式で再会したのは、小学生の時の友人たち。
ガサツな飛鳥七椰(あすか ななや)と、おっとりな風見実里(かざみ みのり)の幼馴染コンビ。そして、転校先の東京から戻ってきたクールビューティー・白月真冬(しろつき まふゆ)。

この美少女4人の日常が淡々と、ただひたすらに可愛く描かれています。

 

 

感想(ネタバレ度:中)

2×2=4

ストーリーらしいストーリーは特に無く、雰囲気を楽しみつつ女の子たちのキャッキャウフフをひたすら愛でる、そんな作品です。

田舎が舞台だからなのか、それとも美少女に浄化作用があるのか分かりませんが、なんだか作中の空気がすごく綺麗な感じがして素敵です。
清潔感のある絵柄も、その要因のひとつかもしれません。

仲良し4人組ではありますが、グループ内で「小春と真冬」「七椰と実里」というカップルがすでに成立しており、「百合カップル2組の計4人」という構図になっています。

個人的には七椰と真冬の組み合わせが好きなんですが、最初から夫婦感があふれている七椰と実里の間に割って入る余地が無かったのはちょっと残念でした。
もちろん七椰と実里の熟年夫婦感も良いものなんですけどね。

 

 

百合濃度の好み

百合の程度に関してですが、あくまで友達以上恋人未満な関係の、ほのかに香るくらいの百合加減です。
恋愛要素を全面的に押し出す内容ではありませんし、ましてや身体的接触を伴うような情欲に身を焦がすガッツリ系を期待する方は注意してください。

3巻の最後の方で急に百合濃度が上がったけどね。

ああ、あのシーンね。

あのまま押し倒しても良かったんやで?


何があったかネタバレしてしまうと小春と真冬がチューしたわけですが、個人的にはあのシーンはあまり好きではないです。

もちろん女の子同士のチューは大好物ですし、あのシーンだけを切り取り単体で見るならば素晴らしいデキだとは思います。
ただ、この作品に求めているのはそういうのじゃ無いと言うか、雰囲気にそぐわないと言うか……。

その前フリとなった小春の夢の話も読んでて「ん?」となりましたし、このあたりの展開はちょっと唐突な感じがしました。

逆に「え?これで完結?」と思わせるようなアッサリとした最終話は、「徒然」というタイトルに相応しい終わり方な気がして結構好きです。これからも日常は続くよ? みたいな。
予定されていた終わり方では無いようですけどね。(打ち切りとかでは無いみたい)

 

 

潔癖男子

もうひとつだけ不満点を挙げさせてもらうと、特に一巻に顕著ですがモブとはいえ時々男が登場することです。
せいぜいコマの端に映り込む程度なんですが、やはりこういった麗しき作品を読んでる時は男が視界に入るだけでゲンナリしてしまいます。

特に最悪だったのは、小春と真冬が駅の待合室で肩を寄せ合い電車を待っているという、1巻のハイライトとも言うべき美しいシーンを台無しにされたこと。
空気の粒子の一片まで尊い空間に、部活帰りと思われる坊主頭の集団が大挙して押し寄せ、とたんに汗臭さが紙面から漂ってきそうな状態に変えてしまったのは許し難い光景でした。

なんてこった!
空間に対するチ〇コの許容本数を超えてやがる……!

ち、ちくしょう!
チ〇コは四畳半に2本までって約束したはずなのに!

……もうツッコむ気も起きねーな。


しかし私のような潔癖症がクレームでも入れたのか、2巻以降は男が見切れるようなことも無くなり、安心して読めるようになりました。

 

 

まとめ

優しくて美しい雰囲気が素晴らしい作品です。
重箱の隅をつつくような不満をつらつらと書いてしまいましたが、逆に言えばそれぐらいしか不満点が無いということ。

可愛い女の子たちが戯れてる様が好きな人、マイルドな百合が好きな人には文句無くオススメです。

総合評価:★★★★☆

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