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黒山メッキ『神サー! ~僕と女神の芸大生活~』1巻感想 90年代後半、神とオタクの共同戦線

作品概要

タイトル:神サー! ~僕と女神の芸大生活~
著者:黒山メッキ / 漫画  上江洲誠 / 原作
出版社:角川書店(角川コミックス・エース)
巻数:1巻(以下続刊)

90年代後半の芸術大学を舞台に、オタク男子が女神の力を借りてオタクサークルの復活を目指す、ちょっとファンタジックなキャンパスライフコメディ

 

あらすじ

時は1996年4月。
大阪芸事大学に入学したアニオタ男子・朝倉水貴(あさくら みずき)は、名だたるアニメエリート達を排出してきたマンガ・アニメサークル “ MAGI ” の門を叩きます。

ところが近年まともに活動をしていなかったMAGIは去年限りで廃部の憂き目に。
諦められない水貴はサークルの復活を目指し、サークルを廃止したイヤミな助教授の元を訪れ顧問就任を直訴しますが「1週間以内に5人の部員を集める」という、陰キャには酷な条件を突きつけられます。

その日の夜、水貴が買った覚えのないカップラーメンを食べようとお湯を注ぐと、大量のスモークと共に全裸の褐色美女が登場します。

彼女の正体はエジプトの女神・バステト

カップ麺に封じられ神力を失っていたバステトでしたが、エヴァンゲリオンを視聴したことにより僅かに神力が復活。
良い作品で神力が回復することが判明し、水貴はバステトを部員1号として引き入れ、女神とオタクは部員確保を目指して共同戦線を張るのでした。

 

感想(ネタバレ度:低)

バステト様が可愛いのじゃ

自分たちの趣味に対してこだわりが強すぎ、周囲から浮いてしまう変わり者。
そんな連中が集うサークルの活動を描いた作品です。といっても1巻は部員集めで終わりますが。

本作の魅力は何と言っても濃いキャラクターたち。
そいつらがワチャワチャやってるコメディとオタクネタの相乗効果が楽しいです。
笑えるだけでなく、時に熱い展開もあったりなんかしてメリハリがありイイ感じ。

キャラの男女比は男が多めで、美少女好きの私としては本来ならばそれだけで評価が辛めになりがちですが、本作に関しては全く気になりませんでした。

好きなことに一途な愛すべきバカ共だからな。

あんたも集団に馴染めない はみ出し者だもんね。
親近感が沸くんじゃない?

え……?
オレ、はみ出してる自覚ないんですけど……。


女性が少ないことが気にならないもう一つの理由が、バステト様が一騎当千の可愛さを誇ることです。

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出典:黒山メッキ 著『神サー! ~僕と女神の芸大生活~』1巻 / 角川書店

褐色肌にネコミミという、なかなか強烈な組み合わせと「のじゃ」口調が魅力的。
さらには多くの場面でショートパンツに素足という恰好なので、脚フェチ・足フェチにとってはそのあたりも見どころです。

 

懐かしさに震える

舞台設定が1996年ということで、私もそうですが当時を知る オッサン・オバサン連中 紳士淑女には懐かしさを感じる要素(主にオタク方面で)が大量に出てきます。

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出典:黒山メッキ 著『神サー! ~僕と女神の芸大生活~』1巻 / 角川書店

アニメや漫画に全く興味が無い人が読むとさすがに面白さは半減するかと思いますが、話題に上るのは今のところエヴァを中心にメジャーな作品ばかりなので、当時少しでもオタク文化に触れたことがある人ならば問題なく楽しめるはずです。

当時を知らないヤングメンは「へーっ、こんな時代があったんだ」と資料的な楽しみ方も出来るかもしれません。

VHSテープやブラウン管のテレビ・モニターなど、背景に注目して見るのも面白いかも。

 

まとめ

濃いキャラ達が繰り広げるドタバタコメディ、そして懐かしのオタクネタが楽しい作品でした。

部員も揃ってやっと次巻から本格的に話が始まりそうなので期待して待ちたいと思います。

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