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『フリーライフ ~異世界何でも屋奮闘記~』1巻 感想 | 異世界3年生のライフスタイル

タイトル:フリーライフ ~異世界何でも屋奮闘記~
著者:気がつけば毛玉 / 原作  森あいり / 漫画
出版社:角川書店(角川コミックス・エース)
巻数:1巻(以下続刊)


剣と魔法のファンタジーな世界に飛ばされた男が、隠し持ったチート能力で「何でも屋」として事件を解決する異世界コメディ

 

ハーレムっぽいコメディ

本作の主人公は、突如としてゲームの世界に飛ばされ、異世界で暮らし始めて3年目の佐山貴大
世界を救うという壮大な使命を背負うわけでもなく、メイドのユミエルと「何でも屋」を営みながら気ままに暮らすぐーたら男です。

そんな彼が、転移モノの主人公の嗜みであるチートな能力を活かしながら人助け(可愛い女の子ばかり)をするというコメディ色の強い作品です。

 

 

かっこいい主人公と、その副作用

この作品の最大の魅力は、女の子が可愛いこと…と言いたいところですが、それ以上に主人公の貴大がカッコイイことです。
とは言っても、別にイケメンでもありませんし、熱いセリフを吐くわけでもありません。逆に、できれば働かずに楽して生きたいという、だらしのない男です。
周りからの評価も「みすぼらしい」「口だけ野郎」と散々で、完全に雑魚だと思われてます。

しかし貴大の本当の実力は、その気になれば神をも屠る、レベル250で世界最強クラスの「パニッシャー」
普段は怠け者でも、困っている人をほっとけない性格の貴大は、この力をひけらかすことなく誰も知らないところで「何でも屋」としてコッソリと事件を解決していきます。

私のような凡夫ならば、力を見せつけて名声を得たい、バカにしてたやつらを見返したい、という気持ちが多少なりともあるものですが、貴大にはそんな気持ちはカケラもありません。
終始一貫して「他人の評価など気にしない、気楽にダラダラ暮らしたい」という姿勢を貫き、自然体でいながら何気に女の子にモテてるところがカッコイイのです。

ただ、この貴大の性格のせいで「雑魚扱いされてた貴大が本気出す ⇒ 雑魚扱いしてた人たちビックリ」という、お約束な展開が期待しづらいのは残念と言えば残念です。
今後、世界を揺るがすような事件が起きて貴大が英雄扱いされる日が来るのかどうか分かりませんが、いずれは貴大をバカにしてた人たちが手のひらを返すような展開が見たいですね。