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『冴えないリーマンとヤンキー女子高生』1巻 感想 | ただしイケメンに限る

タイトル:冴えないリーマンとヤンキー女子高生
著者:玉姫なお
出版社:フロンティアワークス(リラクトコミックス Hugピクシブシリーズ)
巻数:1巻(以下続刊)


オタクで冴えないサラリーマンと、ヤンキーっぽい女子高生。
同じアパートのお隣同士な2人の恋模様を描いた歳の差ラブコメディ

 

 

オタクでもイケメンなら許される

実家暮らしに居心地の悪さを感じ始め、独り暮らしを決意したオタクなサラリーマン・山田広之(26歳)。
クラシカルなアパートに引っ越した彼が隣の部屋に挨拶に訪ねると、そこに住んでいたのは派手な髪色と鋭い目付きのヤンキー女子高生・忍野まこと(17歳)でした。

引っ越しに浮かれて、うっかり愛用のアニメTシャツを着用したままでお隣に挨拶に訪れてしまった山田氏。
そしてそんな山田を遠慮なくコキ下ろすまことちゃん。
お互い出会った時の印象は最悪という、ラブコメでよくあるパターンです。

ヘタレな山田は「ヤンキーには関わらない!」と決意しますが、毎日顔を合わせるたびに2人は少しづつ親しくなっていきます。

ちなみに山田はオタクのくせに(偏見)ムダに顔が整っているという、漫画らしく都合の良い設定です。
アニメTシャツを着たオタク野郎が女子高生の部屋を訪問だなんて、これがブサメンならば下手をすれば事案発生などと言われかねない状況ですが、幸い山田はイケメンということで笑い話で済まされます。
それどころか、最終的には恋愛に発展するんですからふざけた話ですね。

 

 

イケメンはいつだって恵まれる

まことちゃんは家庭の事情により、女子高生ながら独り暮らしをしています。
その境遇に加えて、幼少の頃から嗜む空手のおかげで若干高めな戦闘力、そして派手なルックス(母親から推察するに地毛っぽい?)のせいでヤンキーと誤解されがちですが、その実態はちょっぴりドジで普通以上に純粋な女の子です。

こんな可愛い子が隣に住んでるなんて、まったくもってうらやましい限り。
ぜひとも私の隣の部屋に住んでるムサいオッサンと交換してほしいところですが、隣のオッサンも同じようなこと思ってんでしょうね。

 

 

恋愛には興味が無いと言いつつ… イケメンは爆発しろ

年齢も立場も大きく異なる2人ですから、当然恋の障害も大きいはず。
ところが、山田の「一人が楽だし恋愛には興味ない。二次元こそ至高」という、実にオタクらしいフィロソフィー(女性に縁が無いことの言い訳に過ぎない我々とは違い、山田の場合は実際に複数の女性と付き合い傷ついて至った考えなので、無駄に哀愁漂わせているのが腹立つ)のせいで多少のすれ違いはあるものの、特に波乱も無く順調に距離を縮めていきます。

リーマンとJKという立場の違いと年齢差が問題になってくるのは2巻以降でしょうか。
もちろん最終的にはハッピーエンドを望みますが、そこに至るまでには多少の壁を乗り越えてもらわないとね。
イケメンも少しは苦労しなさい。