一石二万鳥

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『あいこのまーちゃん』感想 | しゃべり出す乙女の股間

タイトル:あいこのまーちゃん
著者:やまもとありさ
出版社:笠倉出版社(カルトコミックス)
巻数:全1巻


初潮を迎えた中学1年生・椋野あいこが、言葉を話し始めた己の女性器「まーちゃん」と向き合う思春期ストーリー。
作者さんはこれが初単行本らしいですが、ここに来るまで紆余曲折あったようで……。

 

真面目な作品

Webでの連載が決まっていながら、連載開始二日前に突如として連載中止になってしまったというこの作品。
その原因は「女子中学生の女性器を擬人化する」という表現が、有害図書に指定される恐れがあると出版社側がビビったからだそう。

そう言った背景から、てっきり悪ふざけが過ぎたイカれたギャグ漫画かと思って購入したわけですが。
良くも悪くも期待を裏切る、身体の変化に心が追い付かない女の子の戸惑いと成長を描いた、真面目に性と向き合うハートフル系の作品でした。

 

 

この程度で連載中止?

友達の乳首の色を「きれいなピンク色だったよ!」とクラス中に聞こえる大声で叫んじゃったりする、デリカシーが無いというか無邪気すぎるあいこちゃんに若干イラついたりしましたが、そんな彼女だけに悩んでる姿が余計に痛ましかったり。

終盤に本当の意味で「まーちゃん」を受け入れたあいこちゃんの成長した姿を見ると、女子と男子の精神年齢の差はこの辺からきてるのかなぁ、なんて思いました。
男子中学生なんてお気楽なバカばっかりですからね。

それにしてもこの作品をなぜ連載中止にしたのかさっぱり分かりません。
女性を性欲の捌け口としか思ってないような、エロ漫画と大差無い過激な作品よりもよっぽど健全でしょうに。
性器を擬人化する、その一面だけを見て脊髄反射的に判断したとしか思えませんね。

ちなみに、そういうセンセーショナルな部分を抜きで、フラットな目線で見て漫画として面白かったかどうかと言うと……。
めちゃめちゃ普通でした。