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どんぶり限定のグルメラブコメ『どんぶり委員長』1巻 感想

どんぶり委員長 (1巻)
双葉社 アクションコミックス
著者:市川ヒロシ

 

クラスメイトから「クソマジメで超高飛車で、つけ入るスキがない」と評される委員長ちゃん。厳しい家庭に育ち、食事の作法も徹底的にしつけられてきた彼女にとって、本能のおもむくままにかき込むどんぶり料理なんて未知の領域です。

そんなある日の調理実習の授業中、クラスの料理上手男子・吉田が指示を無視して勝手に親子丼を作ってしまいます。それに対して「授業中に下品な料理を作るな!」と嫌悪感を露わにする委員長でしたが、言葉とは裏腹においしそうな見た目に心惹かれてしまい、これ以降は寝ても覚めてもどんぶりで頭がいっぱいな状態になってしまいます。

作り方を調べて自分で親子丼を作ってみたものの、失敗してしまった委員長は吉田に頭を下げて(?)親子丼を作ってもらいます。
最初はクールでデキるキャラかと思った委員長でしたが、料理が苦手というポンコツぶりといい、全身からあふれ出る残念オーラといい、非常に愉快でかわいい子です。いつか名前が明らかになる日が来るのだろうか。

人生初の親子丼をおいしそうに食した委員長は、これをきっかけに完全にどんぶりにハマってしまいます。そしてことあるごとに吉田くんに「どんぶり作りなさいっ!」と命じ、なんだかんだ言いながらも吉田くんが全力で創作どんぶりを作ってあげる、というのがお決まりのパターン。
毎回どんぶりの詳細なレシピも載っているので、お手軽な料理本としても活用できるんじゃないでしょうか。特に一人暮らしの男性なんかは重宝しそうです。

そしてどんぶり以上に注目したいのが、話が進むにつれて段々とラブい雰囲気を漂わせつつある二人の関係です。オトコを落とすなら胃袋をつかめ!などと言いますが、逆パターンで完全に胃袋を鷲づかみにされてしまった委員長。
吉田くんが「どんぶり作ってやるさかい。ええやろ、なぁええやろ…ハァハァ」なんてゲスな男じゃなくてよかったですね。