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19世紀の音楽家たちの青春『ムジカ』1巻 感想

ムジカ (1巻)
幻冬舎 バーズコミックス
著者:かかし朝浩

 

先日、押入れを整理していたら何冊か漫画が出てきまして。
その中のひとつ、『ふぁにーふぇいす』というギャグ漫画を久々に読み返してみたら思いのほか面白かったので、作者の「かかし朝浩」さんを調べてみると、4月に最新作の1巻が出たばかりなのを知りました。
それが今回取り上げる、19世紀の音楽家たちの青春を描いた『ムジカ』です。


舞台は1830年のドイツ連邦・ライプツィヒ。主人公は、クラシック音楽に興味が無くても名前ぐらいは聞き覚えのある作曲家・シューマンです。

20歳の彼が、将来の伴侶となる天才ピアニスト・クララと出合い、音楽家として共に成長していく過程を描く作品のようです。
私はクラシックには疎いので、史実にどれくらい忠実なのか分かりませんが、この時代の音楽家や世界観に興味があるなら読んで損は無いんじゃないでしょうか。ベートーヴェンやらメンデルスゾーンやら、私でも知ってるような人物も出てきますし。

正直『ふぁにーふぇいす』のようなギャグ漫画を期待していた私には、少々物足りない内容でした。
ただ、クララ(11歳)はかわいい。実に。

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出典:かかし朝浩 著『ムジカ』1巻 / 幻冬舎

厳しい父親により、目隠しして暗譜の練習中のクララ。
なんだかエロいですが、あくまでピアノの練習です。これを見て「ク、クララたん…ハァハァ…」って人が期待するような漫画ではないですよ、念のため。

 

2013.11.21 追記

1巻を読んだ時点では続きを買うかどうか迷っていましたが、2巻で完結ということを知って「2巻で終わるなら読んでみるか…」と思い購入しました。
で、結論としては買って正解、というか2巻で終わるのがもったいない!

ライバル的ポジションだったメンデルスゾーンが良き友人となり、強烈な新キャラのベルリオーズとワーグナーが登場。クララは相変わらず可愛いし、主人公ながら地味だったシューマンも大器の片鱗を見せ始めて、これから盛り上がりそうな時に終了とは…。残念です。