作品概要
タイトル:私、スケベ以外興味ないので
著者:井手美貴
出版社:白泉社(レーベル)
巻数:1巻(以下続刊)
スケベに生き、スケベに殉ずる女子高生の下ネタコメディ。
あらすじ
容姿端麗で成績優秀、しかも生徒会長まで務めるカリスマ女子高生・山科敬。
しかしその実態は、頭脳リソースの98パーセントをスケベな妄想に捧げ、バイト代の全てを官能小説に溶かす、スケベ一筋に生きる女なのでした。
感想(ネタバレ度:低)
誇り高き女童貞
周りの評価と中身のギャップが激しすぎる山科さん。
とはいえ本人は別に猫を被っているわけでもなく、割と本能に忠実に生きています。
生徒会長室の机(角オナ用)に惚れ込んで生徒会長になるなど、行動原理の全てがスケベのためと言っても過言ではありません。
ただ、ベースが優等生であることに変わりはないので、そんな山科さんを見て周りの人たちは「さすが山科さん!」と都合良く解釈してくれたり、その結果いつの間にか勝手に不良共が更生したり。
その辺のすれ違いというか噛み合って無い感じが楽しい作品です。
スタイリッシュな下ネタ
下ネタ満載のバカバカしい内容ではあるものの、洗練されたワードセンスからは知性を、下品だけれど下衆ではないところに品性を感じる作品です。
……みたいなことをツイッターでつぶやいたら、作者の井手美貴さんがリツイートして下さり「そんなこと言われたの初めて」とおっしゃっていたので、そう感じるのは私だけなのかもしれませんけどね。
井手美貴 著『私、スケベ以外興味ないので』1巻読んだ。
— とりももたろう (@torimomo_d) 2020年4月28日
タイトルの通り、下ネタ純度の高いバカバカしいコメディ漫画。どのページを開いても下ネタが出てくる濃厚さだけど、どこか知性と上品さを感じるクドくなく爽やかな仕上がり。面白かった。 pic.twitter.com/PdjXksAfIM
知性と上品…オデ…そんなこと言われたの初めて…😭😭😭😭😭🙇♂️>RT
— 井手美貴わたスケ1巻発売中 (@ideyoshitaka) 2020年4月28日
なお、スケベを取り扱った作品ではありますが、あくまで下ネタギャグであってお色気描写はありません。
読者がスケベの恩恵に預かることは無い(おっぱいポロリとか)ので、タイトルだけで安易にお色気シーンを期待しないように注意してください。
俺は別にエロを期待して読んだわけじゃないけどね。勘違いする人がいるかもしれないから一応ね。
(エロを期待して読んだのね…)
そんなものは無くとも、ギャグだけで十二分に勝負できるクオリティに仕上がってますよ。
まとめ
良いところ
- ページを開けば90%以上の確率(体感)で下ネタが拝める、下ネタ好きにはたまらない大量の下ネタ。
- バカバカしさの中にも知性を感じる、量だけではない質の高い下ネタ。
- 下品な内容でありながら、下品過ぎない程良い下品さ。
イマイチなところ
- ヒロインの山科さんがショートヘアに巨乳メガネという、わりとニッチ受けする容姿。