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ラスペ『占い師の悩み事』1巻感想 おねショタの扉を優しくこじ開ける

作品概要

タイトル:占い師の悩み事
著者:ラスペ
出版社:富士見書房(ドラゴンコミックスエイジ)
巻数:1巻(以下続刊)

占い師のお姉さんが、お客の中学生男子にグイグイ迫られる「おねショタ」ラブコメ。

 

あらすじ

得意の水晶占いで、何でも見通す凄腕の占い師・占内晶子(うらない しょうこ)。

お客さんのどんな悩みでも解決する自信がある彼女でしたが、ある日その自信を揺るがす運命のお客さんが来店します。

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出典:ラスペ 著『占い師の悩み事』1巻 / 富士見書房

好きな人との恋の行方を占って欲しいという中学生男子・ハルくん。
なんと彼の好きな人とは、晶子さん本人(実はショタコン)なのでした。

 

感想(ネタバレ度:低)

おねショタに大切なもの

社会人の晶子さんと、中学生のハルくん。
年齢差の大きい2人の微笑ましくて胸キュンなやり取りを描いた、いわゆる「おねショタ」と呼ばれるジャンルの作品です。

私はおねショタに造詣が深いわけではないので、歴戦のおねショタマニアからすれば見当違いなことを書いてしまうかもしれませんが、素人なりに私が感じたこの作品の良いところを2点あげたいと思います。


まず一つ目は、「社会人女性×未成年男子」という組み合わせに対して、背徳感と犯罪臭がしっかりと感じられること。

その要因はキャラクターの見た目が年相応にデザインされている、特に晶子さんがキチンと大人の女性に描かれているところだと思います。

漫画に出てくる女性(特に萌え系の絵柄)は、アラサー・アラフォー女子と女子高生の見た目にあんまり差が無いという事態も珍しくありません。

彼女の家に行ったら、お母さんが姉妹のようだったとか。

あー、あるある。
そういう設定は嫌いじゃないけどな。

設定なら良いけど、単に書き分け出来てない場合もあるからね。


それに対して本作の晶子さんは、20代中~後半くらいの大人の女性であることがしっかりと感じられる見た目です。

このおかげで全体的には爽やかで微笑ましい作品でありながらも、どこかイケナイ雰囲気というものを感じることができるのです。

しかも可愛さも失ってないからな晶子さん。

オマケに胸もデカいときたもんだ。

おいおい完璧じゃねーか。

私はどちらかと言えば貧乳派ですが、おねショタに関しては巨乳一択だと思ってます。

 

キレイなものほど汚したくなる

そして二つ目は、ハルくんが純真無垢な中学生であること。

人によって意見は分かれるとは思いますが、個人的にはおねショタの「ショタ」は小学生までで、アソコに毛が生えて性欲も芽生える中学生は本来ならば対象外だと思います。
「成人女性×中学生」だとジャンル的には「おねショタ」というより「年の差ラブコメ」と呼んだ方がしっくりくる気がしますし。

しかし小学生を起用したガチショタ物は、普通の感覚からすると若干引いてしまうもの。
ハルくんを小学生にしていたら一部の生粋のおねショタマニアには熱狂的に支持されたかもしれませんが、やはり読者の幅を狭めてしまっていた可能性が高いでしょう。
私もハルくんが小学生だったなら読まなかったと思いますし。

そこでハル君を見た目は中学生でありながら性に関しては小学生以下なイノセントボーイにすることにより、マニア向けの「おねショタ」と、とっつきやすい「ラブコメ」をギリギリのバランスで成立させようとした…ってのは考えすぎでしょうか。

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出典:ラスペ 著『占い師の悩み事』1巻 / 富士見書房

ハルくんがカワイイ顔してけっこうグイグイ来るタイプなので、少しでも「スケベ臭」を発すると途端に不快感が出てくるキャラだと思います。
そういう意味でも、度が過ぎる程にピュアな中学生にしたのは正解だったと言えるでしょう。

やっぱ、おねショタは純真無垢な少年に限るな。

性欲丸出しの中学男子にエサをやってもしょうがないもんね。

その通り。
お姉さんがピュアな少年に性の悦びを教える。
それこそが「おねショタ」の醍醐味よ。

まぁそういう18禁的な展開にはならないと思いますがね。

 

まとめ

ゴチャゴチャと色々書いてきましたが、結局なにが言いたかったかというと晶子さんとハルくんが私好みのキャラクターで面白かったということです、はい。
あと、やたらと高性能な晶子さん愛用の水晶玉も、ツッコミ役として良いアクセントになってました。

前述の通り、この作品を正確に表現するならば「おねショタ風ラブコメ」って感じなので、おねショタ好きな人はもちろんですが、そうでない人でもおねショタ入門書として楽しめる作品だと思います。

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