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香日ゆら『三枝教授のすばらしき菌類学教室』1~2巻感想 きのこが好きになるアカデミックコメディ

作品概要

タイトル:三枝教授のすばらしき菌類学教室
著者:香日ゆら
出版社:角川書店(ブリッジコミックス)
巻数:1~2巻(以下続刊)

なんとなく農大に入った主人公と、キノコ好きなイケオジ教授とその孫による「キノコ」がテーマのアカデミックコメディ

 

あらすじ

ちょっと気になる女の子と同じというだけで、大した志も無くテキトーに大学を選んでしまった天谷洸輔
めくるめくキャンパスライフに思いを馳せていた洸輔でしたが、入学早々に彼女とは学科が違うどころかキャンパスすら違うことが判明します。

これからの生活に絶望し落ち込んでいたところ、キノコ好きな女子小学生深山舞子と出会います。 
そして彼女に連れられ、祖父でありキノコ専門家である三枝教授の研究室を訪れたことをきっかけに、舞子の前では記憶を無くして人間界に現れた「きのこの王子様」を演じることになってしまうのでした。

 

感想(ネタバレ度:低)

キノコを知る

味噌汁や弁当にさりげなく入っていて、その気は無くとも頻繁に口にする食材でありながら、いったい何なのか説明しろと言われたらなかなか難しい存在である「キノコ」。
本作は、そんな身近でありながら神秘のベールに包まれた「キノコ」をフィーチャーした作品です。

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出典:香日ゆら 著『三枝教授のすばらしき菌類学教室』1巻 / 角川書店

キノコキノコと言っとりますが、三枝教授は菌類学の教授です。
キノコとは菌類が胞子を作って撒くために作る「子実体」と呼ばれる器官であり、カビとキノコの違いは目に見える大きさの子実体を作るかどうかの違いしかないそうです。

キノコってのは胞子を飛ばす、つまり子供を増やすための器官ってことか。

なるほど。
だからチ〇コみたいな形してんだな。

今回絶対それ系の下ネタを言うと思ってたけど、予想以上に早かったわね。


学術的な話題だけでなく、専門家ではない我々にとってキノコに対する最大の関心事である「食」に関しても、参考になる記述が多々あります。

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出典:香日ゆら 著『三枝教授のすばらしき菌類学教室』1巻 / 角川書店

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出典:香日ゆら 著『三枝教授のすばらしき菌類学教室』1巻 / 角川書店

普通の食材としての豆知識はもちろん、キノコとは切っても切れない「毒」に関してもセンセーショナルな話題が盛りだくさん。

関連記事

このように生活の役に立つ知識から、知って楽しい無駄知識まで、知的好奇心が刺激されまくるとても楽しい作品です。

 

見所はキノコだけじゃない

キノコに関する雑学書としてだけでなく、単純に農業大学生達のキャンパスライフを描いた日常コメディとして見ても完成度が高くて面白い作品です。
ちょっと嫌味で粘着質な三枝教授や、教授推しの女子大生・榎木さん、キノコ嫌いなのにやたらキノコを観察してる四位くんなど、キャラクターも魅力的で彼らが繰り広げる会話が楽しいです。

ヒロインが女子小学生なので、本格的に恋愛ストーリーが始まってリソースがそちらに割かれてしまうという心配も無さそう。
私が一番危惧しているのが、ストーリーと知識系の絶妙なバランスが大きく崩れてしまうことですからね。

大学生とJSがデキちゃったりしてなあ?

それはそれで興味はあるけど…別作品でお願いします。

 

まとめ

良いところ

  • 様々な角度からキノコについて楽しく学べ、知的好奇心が大いに刺激される。
  • 農大生のキャンパスライフを描いた日常コメディとしても完成度が高い。
  • ストーリー部分と雑学部分の配分・バランスが良い。

イマイチなところ

  • ストーリー上仕方がないとはいえ、そんなキャラじゃないのに主人公の髪色が赤い。

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