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2010年代の面白かった漫画20選(#俺マン10s)

f:id:torimomo_d:20200731213415j:plainもともと更新頻度が高いとは言えない当ブログですが、久々にガッツリ間が空いてしまいました。
その理由はと言いますと、ガンプラ熱が高まっていた(シナンジュもいい加減完成させないと…)ってのもありますが、この「#俺マン10s」の選定に時間を取られていたからです。

「俺マン」について説明すると、独断と偏見で1年間読んだ漫画の中から個人的に面白かった作品を選ぶという、毎年行われているTwitterの年間ベスト企画です。
今回の「俺マン10's」は、俺マン10周年を記念した特別企画で、2010年から2019年の10年間で刊行された作品の中から、自分が特に好きな作品を選ぶ(5作品以上20作品以内)というもの。
俺マンについて – #俺マン10s 特設サイト

レギュレーションでは2010年代に1冊でも単行本が刊行された作品が対象となっていますが、これに加えて個人的に「巻数の半分以上が2010年代に刊行された作品」という縛りを設けました。
つまり、現時点で36巻まで刊行されていますが27巻までが2000年代以前に刊行されている「HUNTER×HUNTER」なんかは対象外となります。逆に2020年代に半分以上が刊行されそうな作品に関しては気にせず選んでます。
あと、同じ作者の作品を2作以上選ばないようにしています。

以上の決まりの元、上限いっぱいの20作品を選びました。
短く感想を添えてますが、記憶を掘り起こして書いたのでトンチンカンなこと書いてたらごめんなさい。
ちなみにあくまで20選であり、順位は付けていないので掲載順に特に意味はありません。

『それでも町は廻っている』石黒正数

とある商店街のインチキメイド喫茶でバイトする女子高生の、何でもない日々の出来事と、ちょっと不思議な出来事を描いた日常コメディ。

愉快な登場人物たちによる、しょうもないやりとりが面白いと同時に、それだけでは無い奥の深さを兼ね備えた作品。
石黒さんの作品と言えば『外天楼』なんかも面白かったですが、「好きな作品」という観点で選ぶならば迷うことなく『それ町』です。
個人的にはエビちゃんとタケルのカップルが好きなので、中学生くらいになった2人を主人公にした続編が読んでみたいですね。タケルはモテるでしょうからね、エビちゃんも大変だ。

 

『げんしけん』木尾士目

とある大学のオタクサークル「現代視覚文化研究会(現視研)」を舞台に、オタクたちの青春と日常を描いたコメディ作品。

アニメを含めて「初代」の印象が強くて2000年代の作品という感覚ですが、「二代目」となる10巻以降は2010年代の刊行になるので選びました。
オタク仲間が周りにいない自分としては、色々とうらやましくてしょうがなかった作品です。特に、連載が始まった時は私も大学生だったので、年代が被っていたこともあって余計にそう感じました。
二代目以降の班目ハーレムもうらやましいことこの上ないですが、ハーレム要員が結構なイロモノ揃いで冷静に考えるとスーちゃん一択なんですよね。いや、スーちゃんだけでもうらやましいですが。

 

『とめはねっ!』河合克敏

廃部の危機にあった鈴里高校書道部。そこに入部したカナダ帰りの達筆な主人公と、全国レベルの柔道の実力を誇るが字が下手な美少女の成長を描いた書道漫画。

文科系の部活動と言うことで静かな中にも熱さがあり、高校生らしい爽やかさと程良いラブコメ要素がバランス良く備わった作品でした。終わり方も割とアッサリした感じでしたが、変にドラマチックにするよりも作品に合っていて良かったと思います。
作中で出てくる書道作品は、実際に書道部の生徒や書道家の方から公募したもののようで、それを見るのも楽しみのひとつでした。
文科系の特徴というか女子部員が多く、可愛い女の子がたくさん出てくるのも魅力で、個人的には「京女」こと藍子ちゃんが好きです。

 

『就職難!! ゾンビ取りガール』福満しげゆき

街中にゾンビが徘徊することが当たり前になった世界を舞台に、就職難からゾンビ回収会社にバイト入社してきた女の子と、その先輩の活躍を描いたゾンビラブコメ。

ゆるくてコメディっぽい雰囲気の中にも、どこか不穏な気配が漂うという独特な雰囲気の作品です。
1・2巻合わせて18ページに及ぶ、あまりにも長すぎる後書きも見どころと言えるでしょう。
パクられ問題が原因なのか、単に人気が無かったのか(この面白さで人気が無いとは思えませんが)は分かりませんが、長らく休載になっているのが非常に残念。
是非とも続きが読みたい作品のひとつですね。

 

『神のみぞ知るセカイ』若木民喜

「二次元こそ至高、リアルはクソ」と言い放つギャルゲー好きの主人公が、地獄からやってきた悪魔に頼まれ、現実の女の子を次々と攻略していくことになるラブコメディ。

個人的には女神編が大好きだったので、その後の過去編はちょっとだけテンションが落ちましたが、それでもダレることなく最後まで駆け抜けた印象です。
何より、あれだけ魅力的なヒロインが大量に出てきながら、ハーレムENDに逃げずにキッチリ決着をつけたのが良かったです。
ちなみに私の好きなキャラはハクア、栞、歩美、ちひろ、楠……と、多過ぎて選べませんね。私が主人公だったら五兎も六兎も追っちゃって、けっきょく一兎も得ずという結果になりそうです。

 

『ばらかもん』ヨシノサツキ

不祥事を起こして島流しにされた若きイケメン書道家が、離島の田舎暮らしと島民たちとの交流を通して成長する様を描いた日常コメディ。

基本的に男嫌いな私ですが、この作品の主人公である半田先生は大好きです。2010年代で一番好きな男キャラを挙げろと言われたら、間違いなく候補に入ってきます。
世間的な評価としては、中盤以降は割と厳しい意見も目立つようですが、個人的にはいつまでもダラダラ続いてほしい作品でした。ヒロシが抜けたのは痛すぎましたが……。
あと、美和タマの学校生活がもっと見たかったです。お友達のリンダとよっちゃんが可愛かったので、出番があれだけってのは残念でした。東野とかいらないから。

 

『おおきく振りかぶって』ひぐちアサ

埼玉県の公立高校・西浦高校に新設された、部員10名(全員1年)の野球部。そこに入部した、気弱だけど驚異のコントロールを誇るピッチャーが主人公の高校野球漫画。

野球は全く興味が無い、ルールもイマイチよく分かっていない私が、唯一読んでる野球漫画。
普通ならば絶対に読もうとも思わなかったはずですが、ひぐちアサさんの『ヤサシイワタシ』が面白くて印象に残っていたので、ためしに作者買いしてみたら面白かった作品です。
現時点で33巻まで刊行されていますが、劇中の時間では1年も経っていません。
どこまで描く予定なのかは分かりませんが、卒業まで描くとなるといったい何年・何冊かかることやら……。今の面白さを維持してくれるなら、どこまでも付き合いますけどね。

 

『ちおちゃんの通学路』川崎直孝

スクールカースト「中の下」を信条とする女子高生・ちおちゃんの、通学時に起こるアクシデントを描いたエクストリーム登校コメディ。

「目立つのが嫌い」と言いながら、その割には妙に行動力と度胸があるちおちゃん。そして類は友を呼ぶってことで、同じく「中の下」な親友・まななとの、程良くゲスいやりとりが最高に可愛くて面白かったです。
特に最終巻が素晴らしくて、ただの色物コメディでは終わらせない、予想外に爽やかで青春してる内容でした。
もう消してしまいましたが、当ブログの2014年の年間マイベスト10を決める記事で1位に選出した作品だったりします。そのときは1巻しか出てませんでしたが、最終巻が出た2018年にこそ選ぶべきだったかもしれません。

 

『辺獄のシュヴェスタ』竹良実

16世紀のヨーロッパを舞台に、魔女狩りによって母を失い施設に軟禁された少女と、施設で出会った同じ境遇の仲間たちの復讐劇・脱出劇を描いた作品。

女の子達がギリギリの状況で戦い続けるという、最後の最後まで緊張感のある作品でした。大人の事情なのか何なのか、終盤ちょっと駆け足気味だったのは残念ですが、ラストも凄く良かったです。
女の子が色々と酷い目に遭うということで、この手の話ではゲス野郎にイヤラシイことをされてしまうのが常ですが、この作品に関してはそういう描写が無かった(そもそも男がほとんど出てこない)のが何よりも良かったです。そういうのホントに嫌いなんで。

感想記事

 

『総合タワーリシチ』あらた伊里

猫かぶりで器用貧乏な優等生が、一芸に秀でた天才たちに各分野でことごとく敗れてしまい、ショックのあまり本性を露わにしてしまうハイテンションな百合コメディ。

百合漫画からも何か選ぼうと思った時に、真っ先に浮かんだのがこちらの作品。
私は割と百合漫画が好きなんですが、正統派なものよりもコメディ色が強いものが好きなのでドンピシャでした。描き下ろしのために完全版も買いましたし。
キャラクターはみんな個性的でみんな可愛いんですが、とにかく主役の神奈ちゃんが可愛くて仕方がない。
掲載誌の休刊に伴い、駆け足で無理やり完結させてしまったことだけが唯一残念な点ですね。

 

 

『軍靴のバルツァー』中島三千恒

軍事大国とその同盟国である弱小国家、2国間で奔走するエリート軍人を通して、19世紀のヨーロッパを描いた戦争歴史漫画。

ストーリーはもちろん、兵器や背景の細かい描写や巻末の資料など、色んな意味でメチャメチャ読み応えのある作品です。
戦争がどんどん近代的になっていく過渡期とも言える戦場も面白いですが、それよりも個人的にはその前段階(訓練とか準備)や政治的な駆け引きが面白くて好きです。
まだ完結しておらず、どんなラストになるのかは分かりませんが、とりあえずヘルムートが幸せになりさえすれば何でもいいです。

 

『のけもの少女同盟』榛名まお

様々な理由からクラスにちょっぴり馴染めない「のけもの」な女の子たちが集う保健室を舞台に、そこで結成された部活の活動を描くコメディ4コマ。

4コマ漫画も1つくらい選びたいと思った時に『ぼっち・ざ・ろっく』と迷いましたがコチラを選びました。
「笑い」という意味での面白さで選ぶならば『ぼっち』の方なんですが、インパクトのある終わり方で非常に印象に残っている作品です。ある意味で反則とも言える終わり方なので、人によっては受け付けないかもしれませんが……。
もちろん最後だけでなく、そこに至るまでも面白かったです。どのキャラも可愛いですが、私は特にももちゃん先生が好き。

感想記事

 

『スキップとローファー』高松美咲

田舎で神童と呼ばれ高校入学を機に上京した女子高生が、田舎と都会の人間関係の違いに躓いたりしつつも、持ち前のポジティブな性格で周りを幸せにしていく学園コメディ。

この作品の優しい世界がたまらなく好きです。
灰色の青春時代を過ごした私にとっては理想とも言える学園生活が描かれており、こんな青春を送りたかったと思わせてくれると同時に、あまりの眩しさに召されそうになってしまう作品です。
登場人物全員が魅力的ですが、私は特にミカちゃんが可愛いくてお気に入りです。
あとは志摩くん絡みで作品が変な方向に走らないことだけ祈ってます。

感想記事

 

『僕の心のヤバイやつ』桜井のりお

モデルとしても活動しているスクールカースト上位の陽キャ美少女と、彼女を殺す妄想をして楽しむ陰キャ男子による格差ラブコメ。

同作者の他作品『みつどもえ』もそれなりに面白かったし好きではありましたが、失礼ながらこんな凄い作品が描ける漫画家さんだとは知らなかったので正直驚きました。
大事に読みすぎて最新刊の3巻を未だに積んで寝かせたままという、よく分からん状況になっているので感想が書きづらいですが、とにかく面白いです。
ところで、作者の桜井のりおさんって女性だったんですね。別に偏見とかではなくて、女性が『みつどもえ』みたいな下品な漫画を描いていたことが驚きと言うか嬉しかったです。

 

『ハイキュー!!』古舘春一

落ちぶれた古豪・烏野高校に入学した、粗削りだけど身体能力に恵まれた小柄な少年と、「王様」と呼ばれる孤高の天才セッターの切磋琢磨を描いた高校バレーボール漫画。

長らく食わず嫌いでしたが、いざ読んでみると面白くて一気に最新刊まで集めてしまいました。
腐女子御用達と聞いていたので、軟弱な男共が技名を叫びながら必殺スパイクをカマすような下らない作品だと決めつけていましたが、まさかこんな熱い本格的なスポーツ漫画だったとは。いや、良い作品だからこそ、ご婦人方も夢中になるのでしょうね。
個人的には高校編が終わった段階で少し熱が冷めてしまいましたが……。
連載は最終回を迎えたということなので、最後まで読んでみたら印象がまた変わるかも知れません。

 

『水は海に向かって流れる』田島列島

高校入学を機に、叔父の家に居候することになった主人公と、そこに住むクセの強い住人たちとの共同生活を描いた作品。

割とシリアスな話でありながら、登場人物達のユーモア溢れる会話のおかげで暗くなり過ぎないという、その絶妙なバランスが素晴らしい作品。
ストーリーだけならば絶対私が苦手なタイプの作品なんですが、愉快なキャラクターのおかげでスイスイ読めます。
去年の年末にやった「#俺マン2019」ではこの作品を選んでいませんでしたが、理由はその時点では読んでなかったから。『このマンガがすごい! 2020』のTOP10の作品を読んでみるという企画をやったおかげでこの作品に出会えたのは、正に僥倖でした。

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『武蔵野線の姉妹』ユキヲ

マネーゲームで得た莫大な資産で、埼玉県新座市の高級マンションで自由気ままに暮らすニート姉妹の日常を描いたコメディ作品。

同作者の『まりかちゃん乙』もかなり好きなので迷いましたが、最近完全版が出て読み返したので記憶が鮮明なこともあってコチラを選出。
この作品のランも、まりかちゃんもそうですが、この作者さんの描くウザくて可愛い女の子(根は良い子)が好きなんですよね。
それにしても、やはりいつ見てもランの生き様はうらやましいです。自虐ばっかしてますが、ハイスペックだし金は唸るほどあるし何だかんだで愛されてるしで、私の理想の人生とも言えるかもしれません。

感想記事

 

『鬱ごはん』施川ユウキ

「食事」を生きるために必要な「作業」として捉える男の食事風景を描いた、読んでも食欲が湧かないアンチグルメ漫画。

食に興味が無い(と言いつつ、人一倍こだわってるように見える)男が淡々と食と向き合うと同時に、己と向き合い思考を巡らせるという、食べ物を美味しく見せる気がさらさら無い斬新なグルメ漫画です。
コメディと呼べるほど明るい雰囲気ではなく、どちらかと言えば「鬱」というタイトル通り暗い感じですが、文学的・哲学的な作風でなかなか読ませてくれる内容です。
特に、独り身や無職の人には共感できる部分も多くて楽しめるんじゃないかとは思いますが、逆に共感しすぎて辛くなりそうな気もしますね。

 

『へんなねえさん』吉富昭仁

表題作の「へんなねえさん」他、ちょっとエッチでちょっと不思議な話を集めた、お色気SF連作短編集。

当ブログが(足フェチ的に)毎度お世話になってる吉富昭仁さんの作品の中で、私が最も好きなのがコチラの作品です。
程良くエロくてバカバカしい話を集めた短編集で、それぞれが独立した話なのかと思いきや、最後には全ての話が収束するという構成の美しさ。
凄く質の高い作品だと思うんですが、なかなか人に勧めづらい内容なのが難点でしょうか。
昨年、本作の続編っぽい位置づけの『杉並区立魔法女学園平和維持部』が刊行されましたが、そっちはそこまでハマりませんでした。

感想記事

 

『ハイスコアガール』押切蓮介

1990年代の対戦格闘ゲーム全盛期を舞台に、ゲーム好きな少年少女の小学校時代~高校時代に渡る、恋と因縁を描いたラブコメディ。

格闘ゲームで独特の味を出しているものの、ラブコメとしては割とベタなストーリーのような気もしますが、そんなことはどうでもいい面白さ。
とにかく2大ヒロインが可愛すぎて、どちらも応援したくなっちゃいます。私は6:4くらいで日高派かな、ってくらい拮抗しています。
主人公も1巻の時は「小汚いガキだな」と思ってましたが、どんどんカッコよくなって(特に内面)好感度も高いです。
唯一の問題点を挙げるならば、あの事件のせいで6巻以降の表紙デザインが違うことくらいですかね。まぁひっくり返せばいいんですけど……。

 

まとめ

最初は20作品も選べるかなと思いましたが、さすがに10年間ともなるとあっと言う間に埋まっちゃいました。
現時点ではこのようなラインナップになりましたが、もしかしたら後で「これ入れるの忘れてた」という作品を思い出したらコッソリ入れ替えるかもしれません。
なんせ10年間分ですからね。絶対漏れが見つかりそうです。積んでる作品の中に衝撃の良作が残ってる可能性もありますし。

それにしても、過去に感想記事を書いた作品に関してはリンクを貼りましたが、好きなのに感想を書いてない作品がほとんどってのは問題ですね。
ゆくゆくは所蔵している全ての漫画の感想を書きたいという野望はありますが、まぁ現実的に考えると不可能だと思うんで、せめてここに挙げた作品の感想くらいはいずれ書きたいです。

今回の企画を振り返ると10年分というのはやはり大変でしたが、色んな作品を思い返して楽しかったです。
個人的に一番漫画熱が高かった2000年代の振り返りもそのうちやってみたいと思いました。ツイッターで企画してくれないかな……。

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