作品概要
タイトル:武蔵野線の姉妹 完全版
著者:ユキヲ
出版社:フレックスコミックス(メテオコミックス)
巻数:上・下 巻
2007年~2012年に連載された、セレブニートの姉とメイド喫茶で働く妹のエキサイティングな毎日を描いた日常コメディ。その1~5巻をまとめ、描き下ろしを加えた上下巻の完全版。
あらすじ
埼玉県新座市の高級マンションの一室。
そこに住む、マネーゲームで得た莫大な資産で自由気ままに暮らす24歳のセレブニート・緑川蘭子(通称・ラン)と、ランの世話をしながらパラサイト生活を送る20歳のBL好きな妹・緑川ひかる(通称・パンドラ)。
寝たいときに寝て、食べたい時に食べたいものを食べる、自由気ままな生活を送る自堕落な姉妹でしたが、ある日2人で秋葉原のメイド喫茶に行ったことをきっかけに、パンドラがメイド喫茶でバイトをやりたいと言い出して…?
感想(ネタバレ度:低)
あれから8年
完結したとも取れる5巻の最終話でありながら、完結のアナウンスも無く休載という体で8年間放置されていた本作品。
同時期に連載されていた『邪神ちゃんドロップキック』の方に注力するという理由で休載している、というのをSNSか何かで作者さん本人が言ってるのを見た覚えがありますが、ホントのところはどうなのか分かりません。
そんな宙ぶらりんな状態に終止符を打つべく、1~5巻の内容をまとめてさらに真のエンディングとも言える描き下ろしのアナザーエピソードを加えた上下巻の「完全版」として、このたび正式に完結を迎えることとなりました。
個人的には「邪神ちゃん」の方がどうにも肌に合わず、「武蔵野線」の復活を願っていたので残念ではありますが……。結局は「邪神ちゃん」の方がアニメ化されるなど人気が出たようで、改めて自分の好みと世間の好みの乖離を感じてちょっぴり悲しくなってしまいます。
今あれだけ世間で「面白い!」と大絶賛されて流行ってる『鬼滅の刃』も私には合わなかったですからね……。頑張って7巻まで読んだんですが、どうにも心が折れてしまいました。
別に無理して流行りに乗る必要も無いんですが、人気作の新刊が出る時の祭りの雰囲気と言いましょうか、それに乗れないというのは寂しいものがあります。
なんせ「鬼滅」の人気は凄いですからね。普段はどう見ても漫画なんて読んでなさそうな、パツキンのデーハーな姉ちゃん2人組が「鬼滅」の新刊持ってレジに並んでましたからね。
特に私は周囲の人間に漫画好きを公言してますから、「鬼滅」を読んで無いなんて言ったら、逆張りで斜に構えてるイタい奴って思われそうで怖いのです。
世間の大多数と「面白い」と感じるものがズレてるって…
それって漫画紹介ブログとして致命的じゃん。
ああぁぁぁ!
薄々気づくも考えないようにしてたのにぃ!
ネオニートに俺はなる!
話がだいぶ逸れてしまいましたが、この作品の話に戻しますと。
金はあるけどそれ以外は何もないトラブルメーカーの主人公・ランを筆頭に、可愛いんだか可愛くないんだかよく分からないキャラたちの毎日を面白おかしく描いた日常コメディです。
いわゆる「面白いんだけど何が面白いのか具体的に説明するのが難しい」系の作品ですね。
こんな感じでカワイイ絵柄でありながらも、毒づいた作風で萌えのアンチテーゼ的な側面が強い、ほのぼのとは程遠い暴言あり暴力ありの、なかなかアグレッシブでカオスな日常コメディです。
空気が読めなかったり自虐的だったり逆に自信過剰だったりと登場人物がイタい人たちばかりで、そのへんが面白いんですが読み手によってはそこがイラつくということがあるような気もします。恐らく、かなり人を選ぶ作品だと思いますね。
それから登場人物たちが「これは漫画だから」と言ったり、作者が作中に時々登場したりとメタネタが結構多いです。
個人的には嫌いじゃない、と言うかむしろ好きなんですが、苦手な人も多そうなのでそこは注意してください。
あと古い作品ということで、ランがマイミク外されて発狂してたり、モンハンをPSPでプレイしてたり、ガラケーで写真撮ったりと、色々と懐かしい描写があるのもちょっとした見所です。
これを読んでたのは前職の時か…
残業や休日出勤が多くてしんどかったという?
ああ…
ランのようなネオニートが羨ましくてしょうがなかった。
まぁ今も羨ましいですけどね。宝くじ当たんねぇかなぁ~。
ちなみに信じられないことにこの作品、なんと実写映画化されております。
漫画の実写化が嫌いな私は絶対に見ませんが、興味のある方はチェックしてみてください。
画像を見るだけでも駄作感がハンパないですが、レビューの評価は悪くなかったりで意外と面白いのかも……?
まとめ
良いところ
- 見た目はロリな24歳が好き勝手に暴れまくる様が可愛い。
- 萌えキャラたちによる、萌えには程遠い毒気が強めな言動が楽しい。
- 5巻分の内容が(950円+税)×2冊で楽しめるお得感。
イマイチなところ
- メタなネタが多い。
- 完全版ということで1~5巻の内容がほぼ全て収録されているが、「あとがきまんが」は収録されていない。
- 「武蔵野線」ということで近隣住民は興味を持つかもしれませんが、内容的にはほぼ関係ないです。