一石二万鳥

漫画の紹介・感想を中心にゲームやプラモのことを書くブログ

『神絵師JKとOL腐女子』1巻 | 神だから尊い? 否、百合だから尊い!

作品概要

タイトル:神絵師JKとOL腐女子
著者:さと
出版社:小学館(ヒーローズコミックス ふらっと)
巻数:1巻(以下続刊)

神絵師女子高生と、その熱烈なファンである美人OL腐女子による、年の差百合ラブコメ

 

あらすじ

仕事は出来るが口を開けばオタク丸出しな残念美人の腐女子OL・相沢(アイ)
そんな彼女が尊敬、というか崇拝しているフォロワー4万人の神絵師・ミスミがイベントで本を売るという情報をゲット。
神に会うために服まで新調してイベント会場に突撃したアイは、ついにミスミと初対面を果たします。

ところがミスミは想像していた人物像(年上のキレイなお姉さま)とは真逆の、可愛らしい女子高生でした。
緊張していた上に想定外だったミスミの実態に動揺したアイは、思わず「可愛い」とつぶやいた上に「好きです」と告白してしまい…

 

レビュー ★★★★★

  • コメディ色が濃い目の百合漫画。まったくオタクに見えない見目麗しい登場人物たちが繰り出す、腐女子全開の会話が笑えます。

  • 逆に百合濃度に関しては、お互い自分の感情も手探り状態ということもあって、まだまだ控えめ。ここは2巻以降の深化に期待です。

  • 登場人物は女性のみ。出てくる男といえばアニメのキャラクターくらい、という安心設計です。

 

感想(ネタバレ度:低)

残念美人とクールな後輩

美人の口から出てきたとは思えないセリフの数々が面白いアイさん。
見た目と中身のギャップが最大の魅力ですが、美人のアラサーでありながら恋愛経験が乏しいという、そちらのギャップも可愛いです。

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出典:さと 著『神絵師JKとOL腐女子』1巻 / 小学館

そんなアイさんに冷静なツッコミを入れる、会社の後輩・吉岡さんもこれまた可愛い。
吉岡さんはアニオタではないそうですが、女子には珍しいプラモオタとのことなので、今後そのへんを掘り下げたエピソードが出てくると嬉しいですね。

聞いてっ吉岡!
ミスミさんがミスミさんが…!

すんません相沢さん。
今、戦車の履帯組み立てるのに忙しいんで。

こういうやりとりが見てみたいです。

 

神の脇を固めるテンプレオタク

一方、もう一人の主役であるミスミちゃん。
言動はともかく洗練されたオトナの女性であるアイとは対照的に、「神」というより「座敷わらし感」のある垢抜けてないイモっぽさが魅力です。磨けば光る原石的な可愛さといいましょうか。
それでいて決める時はバシっと決めるイケメンっぷりも非常によろしい。

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出典:さと 著『神絵師JKとOL腐女子』1巻 / 小学館

漫画によく出てくる典型的なオタク男子を女体化したような、賢しいしゃべり方のお友達2人も良い味出してます。
この3人の学園編も、もっとじっくり見てみたいですね。

ござるござる

しかりしかり

 

そういえばこの作品の登場人物たちは、アイとミスミの恋愛に関して「OLとJKの年齢差」を問題視はしていても、「女×女」という点に関しては誰も疑問すら抱いていないというのが良いですね。
なんという素晴らしきナチュラル百合世界。

 

岡山よいとこ一度はおいで

個人的にすごく気になったのが、アイとミスミが入れ込んでいるアニメ『アグリ イン オカヤマ』です。なんせ私、岡山県民なものでして。
普段日の目を見ることのない地味な県・岡山をわざわざ取り上げてるわけですから、作者のさとさんは岡山に所縁がある方なんでしょうか。

それからアイとミスミの推しカプである「五十嵐×土塚」、この2人は『BAMBOO BLADE』の作画・原作のコンビと同じですが、何か関係があるんですかね。

ちなみに作中に出てきた『アグリ イン オカヤマ』のポスターに書いてあった文字は「大都会オカヤマから出られない」

つまり岡山は牢獄みたいなものである、と。

何も無いからね。
用水路に囲まれた牢獄だわ。

最近漫画の発売日が1日遅れから2日遅れになったんだぜ。
かんべんしてくれよ!

さすが牢獄。
漫画すら満足に読ませてもらえないのね…。

 

まとめ

とにかく登場人物たちが繰り広げる会話がめちゃくちゃ面白い作品でした。
キモオタの早口で長い話を再現したような、情報量が多いようでいて中身は薄い長セリフの数々も読みごたえ抜群です。

それから見逃せないのが各話の間に挟まれたオマケ漫画
本編の補足みたいな内容なんですが、ギャグとしては本編を上回ると言っても過言では無い爆発力です。

コメディ要素の感想ばっかりになってしまいましたが、もちろん百合漫画としてもニヤニヤできる場面が満載です。

こんな感じで隅から隅まで見所だらけな、キャラも魅力的でコメディとしても文句なく面白い作品です。
百合がどうしても受け付けない、という人以外は読んでみて損はないでしょう。

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