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古川五勢『犬になったら好きな人に拾われた。』1巻感想 犬であるが故のラッキースケベ連発

作品概要

タイトル:犬になったら好きな人に拾われた。
著者:古川五勢
出版社:講談社(KCデラックス)
巻数:1巻(以下続刊)

犬になってクールな美少女に飼育されることになった主人公を描いた、犬視点のラブコメディ。

 

 

あらすじ

ある日突然、目覚めたら犬になっていた主人公くん。
わけも分からぬまま、同級生のクールな美少女・犬飼さんに拾われ家に連れて帰られ、彼女のペットとして飼われることになってしまいます。

思わぬ形で想い人と同居することになり、無防備な彼女の姿にドキドキしちゃう主人公くん(犬)でしたが、犬飼さんは常軌を逸するほどに飼い犬を溺愛する人で……?

 

 

感想(ネタバレ度:低)

ローアングルから攻める

密かに想いを寄せていた美少女と突然同居することになるという、うらやましいお話です。
とはいえ自分自身は犬ですからね……。
1週間ぐらいならともかく、一生となるとなかなか厳しいものがありますが。

こういうのって、寿命も犬仕様になるのかな?

ならば1週間もバカには出来んぞ。
なんせ人間の7倍で歳をとるらしいからな。

まぁ実際にはそんなに単純な計算でもないらしいですけどね。


それはともかく本作の見所はと言いますと、やはり主人公が犬であることによって起こるラッキースケベの数々でしょう。

そう聞いて想像するラッキースケベと言えば……。
犬ならではのローアングルから生まれるパンチラや、まさか見られているとは思ってもいない無防備な着替え姿、そして一緒にお風呂といったところでしょうか。

この作品も当然そういったベーシックなシチュエーションは押さえてありますが、個人的にはそれ以外で注目したところがあります。それはいったい何なのか。

犬といえば四足歩行。
四足歩行といえば地面が近い。
そして地面が近いということは……。

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出典:古川五勢 著『犬になったら好きな人に拾われた。』1巻 / 講談社

そう、です。
主人公が犬であるが故に視点は必然的に低くなり、そのおかげで足フェチには嬉しい描写が多数存在するのです。

実を言うと、あらすじを読んだ時点で「足舐める」という場面は多分出てくるんじゃないかと予想(というか、それを確認するために購入したと言っても過言ではない)している部分はありました。

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出典:古川五勢 著『犬になったら好きな人に拾われた。』1巻 / 講談社

その期待にも応えてくれた上に、予想以上に足が拝める(特に貴重な足裏)場面が多かったのは嬉しい誤算でした。

しかし冷静に見ると、ちょっと不自然とも言えるくらいに足裏がフォーカスされているコマが多いように感じます。

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出典:古川五勢 著『犬になったら好きな人に拾われた。』1巻 / 講談社

 

もしかしてこの作者さん…足フェチなんじゃなかろうか?

そう思って作者の古川五勢さんを調べて見ると……。
『佐伯さんと、ひとつ屋根の下』というラノベの、コミカライズ版を描かれた漫画家さんでした。

「佐伯さん~」に関しても、足フェチ絡みで当ブログで過去に取り上げたことがあるんですよ。

このことから察するに、作者さんは足に対して並々ならぬ情熱と執着を持っている方とみて間違いないでしょう。
足フェチ的には今後も見逃せない漫画家さんですね。

ただ肝心の内容が…。

正直、2作品ともあんまり面白くは無いのよね…。

 

犬になった理由は?

足フェチのことは置いといて、単純に漫画としての評価ですが、上でも書いた通り残念ながら手放しに面白いとは言えない内容です。
「佐伯さん~」に関しては原作があるものなので、面白くないのは原作のせいなのかもしれませんが……。

本作に関しては、犬になった理由も分からず、今のところただ美少女のちょっとエッチなシーンを羅列しているだけの内容になっています。
もちろん2巻以降で、そのあたりの謎に迫っていく部分が多少なりとも出てくるんだろうとは思うんですが、おそらく今後もラッキースケベがメインの「しょうもない漫画」の域を抜け出すことはないでしょう。

なので漫画にストーリー性やらメッセージ性やら、高尚なモノを求める人にとっては用が無さそうな作品だと思います。

ヒロインの犬飼さんを筆頭に、登場する女の子たちはみんな可愛いので、それを見るだけでも楽しめる部分はありますけどね。

エロさも中途半端なんだよなぁ。

「かなりHな描き下ろし漫画付き特装版」なんてのがあるけど。買えば?

うーん、いらないかな。
「かなり足フェチ」なら躊躇なく買ったが。

 

 

まとめ

ちょっと辛辣な感想になってしまいましたが、私は本当につまらない漫画だったら感想も書きませんし、そもそも途中で読むのを止めるので、そこまで悪い漫画でもないとフォローしておきます。
「しょうもない漫画」というのも表現は悪いですが、決して悪口ではないですからね。その「しょうもなさ」を求めている部分もありますので。

総評すると、「つまらない」に片足つっこんでる普通の作品ってところでしょうか。読む人によっては「面白い寄りの普通」くらいにはなるかもしれません。
いずれにしても、自信をもってオススメ出来る作品ではないかなぁって感じでした。

あ、足フェチの方にはオススメですよ。