作品概要
タイトル:ギークサークルクライシス 姫の恋路はバグだらけ
著者:あおいくじら
出版社:集英社(ヤングジャンプコミックス)
巻数:1巻(以下続刊)
とある大学のオタク系マイナーサークルで図らずともオタサーの姫となってしまった女子大生が、濃い連中に絡まれながら惚れた男を振り向かせようと奮闘するラブ?コメディー。
あらすじ
北海道の奥地に佇む、とある工科大学。
新入生が環境に慣れ始めている中、新入生の一人である白雪みなもは「男はオタクかチャラ男、女はオタサーの姫ばかり」と他人を見下し遠ざけているうちに、孤独な学生生活をおくるハメになってしまっていました。
そんな彼女が、いつもどおり一人寂しく食堂でぼっち飯を食べていた時。
同じ学科のメガネ男子・花屋敷に声をかけられ名前を呼ばれて舞い上がってしまい、自分に惚れていると勘違い。
花屋敷が置いていったサークル案内のビラを見て自分を誘っていると思い込み、「あえて乗ってあげようじゃない」と上から目線でサークルの門を叩きます。
そんなこんなで、結局みなもは「電子創作同好会」というマイナーサークルで、あれだけ見下していたオタサーの姫になるのでした。
感想(ネタバレ度:低)
腹黒ピュアなロリ女子大生
勘違いしてサークルに入部するも、逆に花屋敷に惚れてしまったみなもちゃん。
しかし創作活動以外には興味が無い花屋敷から、全くと言っていいほど相手にされていないのが現状です。
花屋敷を振り向かせるために、小細工を弄したりサークルのオタク男子どもを利用しようとしたりするものの空回りしては自爆する、そんなみなもちゃんが面白くて可愛い作品です。
酒も嗜む女子大生ながら、ルックスも恋愛経験値も小学生レベルなみなもちゃん。
腹黒そうな言動を見せるも根っこの部分の純粋さが透けて見えたり、浅知恵の悪だくみが裏目に出ちゃうポンコツっぷりが愛おしいのです。
取り乱して語彙力を失ってる時が最高に可愛いぜ。
ホッホッホ。
おぬしもSよのう。
なかなか顔芸が酷いみなもちゃんですが、赤面してる時の可愛さはラブコメヒロインの風格です。
今のところ恋愛要素は多少あるもののラブコメというよりかなりギャグ寄りな内容ですが、今後ラブコメ方面に進んでも十分に対応できるポテンシャルはありそうです。
キモい三連星
みなもちゃんが所属する電子創作同好会のメンバーも、愉快な連中が揃っています。
チャラ男を気取る素人童貞や、声優好きのタンクトップ筋肉メガネ。
そして、みなも出演のナマモノNTRエロ漫画を描いて感想を本人に聞いちゃうサイコデブと、濃ゆいメンツばかりです。
この3バカとみなもちゃんが作り出すサークルの騒がしい雰囲気が楽しいのです。
この他にも、みなもの恋のライバルになるかと思われた新入りの正統派美少女も登場します。
正直こういうキャラは、みなもだけでなく私にとっても邪魔な存在になりそうかなぁと最初は思ってたんですが、この子はこの子でアレな部分があって今のところ良い方向に働いてくれてます。
みなもちゃんの想い人である花屋敷も、クールに見えてえげつない性癖があるっぽいので、なんだかんだでみなもちゃんが一番まともな気がしますね。
まとめ
可愛らしいヒロインに毒っ気のあるギャグ、そしてキャラの濃いキモオタたちが花を添える、賑やかで楽しい作品でした。
オタクコメディ好きやラブコメ好きな方にオススメなのはもちろん、地元民同士のジンギスカン論争など北海道民ならばさらに楽しめそうな要素もあるので、北海道に住んでる方はそういう点でも要チェックです。