ここ何ヶ月かYouTubeの方に注力しており、ブログの更新が滞りがちになってしまっております。
ならば動画の更新が捗っているのかと言うと、別にそういうわけでもなく……。
私はプラモデルを作って、それを動画にしているわけですが、プラモ動画ってメチャメチャ効率が悪いんですよ。
動画を作るためには、当然ながらまずはプラモを完成させねばならず、塗装までカッチリやってたら月1本動画を上げるのがやっと、という状態です。
せめて収益化できるくらいにはなりたいんですが、今の調子だと夢のまた夢って感じですね……。
と、YouTubeの話はこの辺にして、今回はバンダイから発売されている『Figure-rise Standard BUILD DIVERS ダイバーナミ』を作ったので、そちらをご覧いただこうと思います。
さて、私はプラモ歴はそこそこ長いんですが、今までガンプラを中心にロボット系のプラモばっかり作ってきました。
そんな私が、なぜこの美少女プラモに手を出したのか。
そのきっかけとなったのが、今年の夏頃にホビーショップでたまたま見かけた、こちらの『チトセリウム カーボニア・アダマス』です。
プラモデルなので当然プラモコーナーに置かれていたわけですが、プラモっぽくない耽美な箱絵だったので、
おいおい店員さん、置く場所間違えてんじゃん。
と思いつつ、何となく箱の横を見てみたら……
これがまぁ可愛いというか美しい少女のプラモで、
な、なんじゃこりゃ~!
と軽い衝撃を受け、思わず衝動買いしてしまいました。
近年、美少女プラモが盛り上がりを見せているっていう話を聞いてはいたんですが、私はプラモも美少女も大好きなくせに、美少女プラモってあんまり興味がなかったんですよね。
というのも、私の中で美少女プラモと言えばコレなんですよ。
多分10年以上前に購入した、コトブキヤから発売された『ヴァルシオーネ』です。
こんな感じで仮組だけして、今までずっと放置していました。
改めて見てみますと、決して出来が悪いとは思いませんが、コレをきっかけに美少女プラモを積極的に買っていこうとは思いませんね。
まぁ厳密には、美少女といってもこの子はロボットなんですけど。
そんなわけで美少女プラモと言っても、どうせたかが知れてるんだろうと思ってたんですが……。
アダマスをきっかけに美少女プラモについて調べてみたら、最近の美少女プラモって可愛いわスケベだわでメチャクチャ出来が良いんです。
こ、これは……
ガンプラなんて買ってる場合じゃねぇ!
と、慌てて近所のホビーショップやら模型店を回っていくつか美少女プラモを購入して積んでるんですが、いざ組み立て始めてみると……。
ちょっとガンプラとは勝手が違う、というか一筋縄ではいかねぇなと感じたんですよね。
そこでガンプラと美少女プラモの中間くらいの、練習台となるプラモは何かないかと思って目を付けたのが今回作るダイバーナミ、というわけです。
さて、前置きがかなり長くなってしまいましたが。
いざ作り始めたダイバーナミさんですが、細かい不満点がいくつかあってチョコチョコ修正したので、そちらを紹介して行きたいと思います。
ちなみに改修前の写真は残念ながらありません(撮った記憶はあるんですが、どこにいったのやら)。
今回一番力を入れた部分は、このキット最大の見所であるフトモモ部分です。
キットのままでも悪くはないんですが、個人的に不満を感じたのがフトモモとニーハイの境目の部分です。
改修前の写真が無いので説明しづらいんですが、ちょっとニーハイの「食い込み感」が物足りなかったんですよね。
もっとスラっとした子だったら、あんまりニーソが食い込んでると逆に不自然になると思うんですが、このナミさんはそれなりにムチムチしてらっしゃいます。
なので、ある程度ニーソが食い込んで然るべきだろうと言うことで、ちょっと改修を加えました。
単に食い込んでる感じを出すだけだったら、フトモモとソックスの境界の部分をお互い角を丸く削り込んでやるだけでも、それっぽく見えるとは思います。
しかし、それだと表現しきれない部分がありますし、なにより脚フェチとして(私は足フェチですが、同時に脚フェチでもあるのです)フトモモに妥協はしたくありません。
なので、モモの内側から裏面にかけて0.3mmのプラバンを貼り、前側と外側には0.1mmのプラバンを貼って、段差をパテで埋めて削り込んで食い込み感を演出してみました。
図にするとこんな感じです。
なぜ場所によってプラバンの厚みを変えてるかと言いますと、ニーソって肉(脂肪)が柔らかいモモの内側や裏側ほどしっかり食い込んで、逆に前側や外側は食い込みが少なくなるはずなんで、それを表現するためです。
もちろんプラバンじゃなくてパテを盛ってもよかったんですが、左右対称に均等にパテを盛るのはなかなか難しいので、今回はプラバンを使ってみました。
……と言いつつ、最終的には形が気に入らなくて、結局パテを盛ることになるんですけどね。
やはり女体の柔らかいラインを表現するには、プラバンでは厳しい部分がありました。
とはいえ、貼り付けたプラバンが目安というかゲージのような役割を果たしてくれたので、全くの無駄ではなかったですけどね。
ちなみに、このダイバーナミさんはアニメ『ガンダム ビルドダイバーズ』に登場するキャラクターらしいんですが、私はガンダム好きでありながら「ビルドなんたら系」のシリーズは観てないので、ダイバーナミさんのことを全く知りませんでした。
説明書に記載されているキャラ説明を読むと、本名はナナセナナミさん。
年齢はハッキリしませんが、箱絵を見る限りてっきり女子高生くらいかと思っていたんですが、どうも社会人のようです。
フトモモさらしてハシャイでる成人女性か…。
ふむ……
悪くないな。
大人の女性が無邪気にはしゃいでいる姿というのも、それはそれで可愛らしいものですし、若干のコスプレ感と痛々しさが程良いスパイスとなるのです。
いい歳こいて美少女プラモ作ってるヤツに痛々しいとか言われたくないでしょ…。
お次は、顔パーツの改修です。
顔は目と眉毛がくり抜かれていて、裏から目のパーツを入れるようになってます。
塗装しやすいんでコレはコレで良いんですけど、目はともかくとして眉毛がなぜか空洞のままになっています。
眉毛が凹モールドって…ありえんやろ。
眉毛を剃り過ぎたって設定かしら?
これは流石に看過できないということで、眉毛の空洞の裏からパテを捻じ込み、表にムニュっと出てきたところを整えて眉毛を作ってやりました。
塗り分けが必要にはなってしまいますが、眉毛が空洞よりは大分マシなんじゃないでしょうか。
それから、毛先を中心に髪の毛を削り込んでシャープにしました。
髪の色が左右で違うのは、片方を削り過ぎてしまい修正するのが面倒だったんで予備のパーツを使ったからです。
何も考えずに髪の毛を削ったら頭のパーツとの間に隙間が出来てしまったんで、そこを埋めるという余計な手間がかかってしまいました。
このキット、対象年齢が8歳以上ということで安全対策の関係か、髪の毛の先が丸まってやたらモッサリしています。
ここは対象年齢を引き上げてでも、もっとシャープな造形にしてもらえるとありがたいんですが。
8歳って小学生だろ?
小学生がこんなもん買わねーだろ。
小坊って学校のトイレでウンコするだけで重罪だもんね。
美少女プラモなんて買ってるところをクラスメイトに見られたら…。
学校生活終わりだね。
私が子供の頃はそんな感じだったんですが、今どきの小学生はどうなんでしょ。学校で平気でウンコできる環境になってるんですかね。
我慢せずに気兼ねなくウンコができる、好きなものを好きと遠慮なく言える。そういう世の中になってほしいものです。
ちょっと話がそれてしまいましたが、改修を終えたらサフを吹いて塗装に移ります。
塗装に関して悩んだのが、今まで作ってきたメカ系プラモと大きく異なる2カ所、肌と髪の毛をどうやって塗るかということです。
まずは肌。
下地をピンクサフにすると血色が良くなると聞いたのでピンクサフを吹き、その上からラスキウスのホワイトピーチ、その上にクリアペールレッドでシャドウを入れてます。
ついでにニーソについてですが、設定では黄色のところを今回は白にしてみました。
画像だと分かりにくいですけど、下地を肌色にしてちょっと透けてる感じにしています。
お次は髪の毛。
ベースとシャドウ、そしてハイライトと3色くらいで塗ることにして、色が重くなると嫌なので、まずはハイライト色から塗りました。
順番としては次はベース色になるわけですが、塗りやすさを考えてシャドウ色を先に塗ることに。
髪の毛の先っぽの方と、毛束の溝に入れる感じでシャドウ色を吹いていったんですが、けっこう彫り込んだおかげで溝に色が入らず、気付いたら塗り過ぎてシャドウ色でほとんど塗りつぶしてしまいました。
これなら最初からシャドウ色から塗って行けばよかったです。
その後ベース色を塗っていって、結果こんな感じになりましたが……うーん、いまいち。
次は体の塗装です。
まずはシャドウ色としてオレンジを塗り、それを影になる部分に残しながら上から黄色を吹きますが、ちょっと影を潰し過ぎてベタ塗りっぽくなってしまいました。
なので胸のあたりとか、お尻の割れ目とか、そういった重要ポイントに軽くクリアブラウンを吹いて影を強調しています。
ちなみに赤のラインの塗分けはマスキングしたうえで水性アクリル塗料の赤を塗り、はみ出てしまった部分をマジックリンで拭き取るという方法でやりました。
美少女プラモの命であるお顔はこんな感じ。
目の部分は筆塗りで、ラッカー・アクリル・エナメルと塗料の種類を使い分けながら塗分けました。
こうすればハミ出しても各種溶剤で拭き取れるので。
塗り分けは一見難しそうなんですけど、モールドが彫ってあるので意外と簡単に出来ました。
髪の毛の塗装がやっぱり納得いかなかったので、先ほどお見せした物の上からクリアブルーを吹いて調整しています。
一通り塗装が終わったら 全体のツヤを整えて完成となります。
いかがでしょうか。
バンダイの美少女プラモって世間ではゴミ扱いされてるので期待してなかったんですが、思っていたよりかなり可愛かったです。
たしかにフ○ナ先輩の初期のプラモなんかは、写真を見る限りなかなかヒドい出来のようですが、この子は十分及第点以上の出来なんじゃないでしょうか。
今回、顔とか体とか美少女部分に力を注いだので、メカ部分はモチベーションが保てなくなってしまいベタ塗りにしています。
他の部分と差別化するために半艶で仕上げたつもりなんですが、思ったより艶が消えてしまっています。
逆につや消しを吹いた、肌とか服の方に艶が残り過ぎているので、もう少ししっかりツヤ消しを吹くべきだったかもしれません。
シールドを装備させてないのは、マスキングに失敗して悲惨なことになってしまい、直す気力もなかったので今回は無しにしました。
細かい反省点は多々ありますが、全体的に見れば初めての美少女プラモにしては(この子は半分ガンプラみたいなもんですが)割と良く出来たんじゃないかなと思います。
ちなみに今回もYouTubeに動画をあげています。
内容的にはこの記事と同じなので、この記事を読んでくださった方にとっては見る価値が無いとは思いますが……。