作品概要
タイトル:紅椿
著者:高橋拡那
出版社:エンターブレイン(ハルタコミックス)
巻数:1巻(以下続刊)
オカルト生物を保護すべく、世界を旅するお嬢様のオカルトお色気コメディ。
あらすじ
吉祥院家の御令嬢・吉祥院つばきのお仕事は、世界中を飛び回って文化生命体(妖怪とか神様とか)を保護・回収すること。
雪女の吹雪やウレリトの毒牙にペレの炎と、身体を張って文化生命体の技を味わいながら、つばきさんは今日も彼女たちを脱がして回るのでした。
感想(ネタバレ度:低)
皆等しくスッポンポン
民俗文化(オカルト)マニアのお嬢様が、身をもって怪異を体験しながらトラブルを解決していくお話。
トラブルを解決と言っても、オカルト現象の原因となっている妖怪や妖精・神様といった文化生命体を退治するわけでは無く、保護して自社の研究施設に連れて帰るのが目的です。
しかし生粋のオカルトマニアであるつばきさんは、普通の人間なら恐れる怪奇現象に自ら嬉々として突っ込んで行くため、妖怪や神様たちは「なんじゃコイツは……!」と押され気味。
さらには百合っ気もあるのか、恐れ多くも神様が相手でも服をひん剥いてエロい展開に持ち込みます。
出典:高橋拡那 著『紅椿』1巻 / エンターブレイン
その結果、やりすぎて保護するどころか消滅させてしまうこともしばしば……。
この文化生命体とつばきさんのエロい絡みこそ、本作最大の見所と言えるでしょう。
出典:高橋拡那 著『紅椿』1巻 / エンターブレイン
こちらは雪女に服を凍らされた女の子。
妖怪・神様だけでなく人間も含めて、出てきた女の子はだいたい裸体を晒すことになってしまいます。
女の子たちが「キャー!」「いやーん!」と次々に服を脱がされていくノリとクラシカルな絵柄が相まって、どこか古き良きお色気漫画の香りがする作品です。
しかもただエロいだけでなく、作中や巻末で文化生命体(1巻では雪女、ウレリト、ペレ、フォレッティ、ルサールカ)についての解説があるので、いい感じに知的好奇心も刺激してくれます。
横溝は解雇で
エロくて百合風味でコメディという、私の大好きな系統の作品ですが、ひとつ大きな不満があります。
それはつばきさんと行動を共にするアシスタントというかカメラマンの男・横溝の存在です。文化生命体とつばきさんがエロい事やってる周りを、ウロウロしながらシャッターをパシャパシャと……。
ウザいんだよなぁコイツ。
「○○ッス」ってしゃべり方もイラっとする。
まぁまぁ。
エロ行為に参加しないだけマシでしょ。
役割的にも必要性があまり感じられず、今のところ不快感を与える以外は何もやって無い気がして非常に腹が立ちました。
カメラマンを女性にした方が、プレイの幅も広がって(あくまで百合路線で行くなら)良かったんじゃなかろうかと思いました。
もうひとつの小さい不満が、つばきさんが頑なに乳首を見せてくれないことです。
人(というか文化生命体)には散々エロいことをやるくせに、自分はせいぜいブラ止まりで納得がいきません。
意外と恥ずかしがり屋なのかしら。
いや。
俺は乳首に秘密があると見た。
退魔の紋章でも刻まれてるとか?
陥没乳首がコンプレックスとかな。
こんなことを書くと「陥没乳首の人をバカにしてんの!?」とお叱りを受けてしまうかもしれませんが、バカにするどころか私は陥没乳首に言いようのない興奮を覚えるのです。
……なんて、どうでもいい私の性的嗜好の話は置いといて。
いつも余裕な態度で笑顔を絶やさないつばきさんですが、いつかは乳首と共に羞恥に染まる顔を見せて頂きたいものです。
まとめ
良いところ
- 人間・妖怪・妖精・女神、あらゆる裸体を楽しめる。
- 厳密に「百合」と呼べるかはともかく、女の子同士の絡みを見ることが出来る。
- 敷居が高そうな表紙に反して、コメディ色の強いサラッと読める内容。
イマイチなところ
- 邪魔な男キャラが出てくる。
- ヒロインの乳首を見せてくれない。