タイトル:キミノカオリ
著者:小夏ゆーた
出版社:少年画報社(ヤングキングコミックス)
巻数:全1巻
表題作である『キミノカオリ』を中心に、学生男女のフェティシズム溢れる青春を集めた作品集。
メガネを外すと美少女+α
作者さんの性的な嗜好がダダ漏れの4作品が収録されている本書ですが、その三分の二~四分の三を占めるのが表題作である『キミノカオリ』です。
ストーリーとしては、地味なメガネっ娘・笠森とちょっとチャラい男子・瀬川が、ある出来事をきっかけに変態遊戯に傾倒していく…というお話。
最初は笠森ちゃんを軽くイジメていた瀬川でしたが、見かけによらない純情少年っぷりが災いし、隠れドSだった笠森ちゃんに逆にイニシアチブを握られて翻弄されていく様子が見どころです。
笠森ちゃんがSっ気を出す時って、いつもメガネ外してるよね?
あのメガネには本性を抑える機能でも付いてんのかしらね。
いかがわしいタイトルに加えて、パンストを履いた足を差し出す扇情的な表紙。
足フェチである私としては、変態が歓喜するような過激な内容を期待していたんですが……。
全体的にはどちらかと言うとむしろ爽やかさを感じる青春モノで、フェチ要素はちょっとしたスパイス程度といった塩梅でした。
やめられないとまらない
そんなわけで、ゴリゴリのフェチ漫画を求めていた私としては若干の物足りなさが残る内容ではありましたが、その物足りなさを補ってくれたのが3番目に収録されていた『ナツのにおい』という作品です。
登場人物は、ちょっぴりヤンキー入ってる女の子・夏帆と、その幼馴染であり委員長を務めるマジメ系の男子。
夏帆の服装のだらしなさ、特に素足で靴を履いている(カカトを踏んで)ことについて「素足履きなんて足が臭くなるぞ」と委員長くんが注意します。
これに対して「あたしの足が臭いって?」と夏帆ちゃんが突っかかったことにより、試しに足の匂いを嗅いでみるという心躍る展開に。
出典:小夏ゆーた 著『キミノカオリ』 / 少年画報社
セミの大合唱が鳴り響く夏の盛り。
汗ばんだ制服女子の足の匂い(しかも熟成された放課後)を嗅げるという栄誉に預かった委員長くんですが、そこはかとなく漂うエロスな雰囲気に気圧されたのか躊躇してしまいます。
そんな委員長くんに対して「ビビってんの?ださーい」と挑発する夏帆ちゃん。
するとついに、委員長君の眠っていた足フェチスイッチがONになってしまいます。
出典:小夏ゆーた 著『キミノカオリ』 / 少年画報社
夏帆ちゃんをひっくり返し、芳香を楽しむ委員長くん。
こうなったらもう止まらない、後はひたすらに足をペロペロと舐めまくります。
夏帆ちゃんが「もうやめて」と泣いて謝ろうがお構いなし。
指の股にまで丁寧に舌を這わせ、妖怪アカナメも真っ青な勢いで一心不乱にペロペロ舐めまくりです。
友達以上恋人未満的な、微妙な距離感っぽいよな、この二人。
幼馴染だしね。
そんな二人が突然の変態行為によって、今後どのように変化していくのか。
疎遠になってしまうのか。
それとも定期的にペロペロする仲に発展するのか。
幼馴染と突然のキスをきっかけに、みたいなロマンチックなもんじゃないからね……。
非常に気になる二人の今後ですが、残念ながらお話はここで終了。
内容的には素晴らしい作品なんですが、いかんせんページ数が少なすぎる(20ページにも満たない)のが欠点です。
個人的には笠森ちゃんよりも夏帆ちゃんの方が断然好みなので、こっちがメインだったら嬉しかったですね。
もうひとつ気になるのが夏帆ちゃんの足は結局臭かったのかどうなのかという点ですが、『ナツのにおい』というタイトルと委員長君の乱心っぷりから判断するに、やはりそこそこの匂いがしたことは明白でしょう。
美少女なのに足が臭いだなんて…悪くないな。
残りの2作品について
この他にも見逃せないのが、4番目に収録されていた『キミノアナ』という作品です。
内容は、メガネっ娘が履いてるタイツに穴が開いていて、そこに指を突っ込んでほじりまくるという、これまた変態チックなもの。
素足をひたすら舐めまくることに比べれば些か地味な感じはしますが、逆に変態性をより強く感じられるマニアックな内容に仕上がっております。
もう一つの『春の滴』に関しては、唯一足フェチ要素が無い作品。
汗かきな女の子の汗を舐めるという、これはこれでステキな内容ではあるんですが、ちょっと爽やか過ぎて汗臭さが感じられないのが残念でした。
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