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筒井大志『ぼくたちは勉強ができない』1~12巻感想 ヒロインレースのトップを走る真冬先生

作品概要

タイトル:ぼくたちは勉強ができない
著者:筒井大志
出版社:集英社(ジャンプコミックス)
巻数:1~12巻(以下続刊)

得意分野以外は壊滅的な成績の天才美少女3人と、彼女たちに勉強を教えることになった秀才男子の奮闘を描いたラブコメデ

 

あらすじ

主人公の唯我成幸はド貧乏な家族を助けるべく、学費免除の大学推薦を勝ち取るために努力を続ける秀才メガネ。
そんな彼が学園長に、推薦の交換条件として天才美少女2人の教育係を押し付けられてしまいます。

ひとりは「機械仕掛けの親指姫」こと、理系の天才である緒方理珠
もうひとりは「文学の森の眠り姫」こと、文系の天才である古橋文乃

各分野で全国トップクラスである天才2人に、秀才の成幸が何を教えるんだって感じですが、彼女たちが目指す進路は自分の得意分野とは逆の大学。つまり理系の天才である理珠が文系の大学を目指し、文系の天才である文乃は理系の大学を志望していたのです。
そして逆の分野の成績はというと……テストで一桁のスコアを叩き出すほどに壊滅的。

このあまりにも絶望的な状況に、お互いの得意分野で勝負するよう説得を試みる成幸。しかし彼女たちの「好きな道に進みたい」という切実な思いに触れ、教育係として彼女たちの目標を全力でサポートする決意を固めるのでした。

  

感想(ネタバレ度:低)

3人の天才たち

ロリで巨乳で眼鏡でクールな属性過積載の理珠ちゃん。そして黒髪ロングの正統派美少女で貧乳の文乃ちゃん。
こんな魅力的な女の子と健全な男の子が一蓮托生となれば、当然のごとく物語はラブコメな展開に突入していきます。

その流れをさらに加速させるべく登場したのが、3人目の天才であり、中学時代から成幸に想いを寄せる女の子・武元うるか天才的な運動神経を誇り、水泳のオリンピック候補になるほどの選手で「白銀の漆黒人魚姫」の異名を持つうるかでしたが、スポーツ推薦も危ういほど学業の方はからっきし。
ということで、成幸はうるかの教育係も押し付けられてしまいます

恋する乙女全開で可愛いわね、うるかちゃん。

確かにな。
だが、可愛さなら他の2人も遜色なかろう。

うるかのストロングポイントはそこじゃない。そこじゃないんだよ。

そうなん?
じゃあ何が強みなの?

エロいんだよ!
それも圧倒的にだ!!

はぁ?

褐色の肌に、ほどよい大きさのおっぱい。

そして何より水着の日焼け跡がたまりません!

(きもいなコイツら…)

キャラクター人気投票では3位に甘んじたらしいうるかですが、「誰が一番エロいか投票」ならトップを狙えるんじゃないでしょうか。

そして足フェチの私としては、素足に上履きやローファーを履いている素足履きなところも見逃せないポイントです。足の裏までしっかり日焼けしてるのはリアリティに欠ける気はしますけどね。

そんな所まで気にしてるのアンタくらいのもんよ。

 

理珠と文乃がつき うるかがこねしヒロイン餅 座して喰らうは真冬先生

ヒロインの3人はいずれも「超」が付くほど可愛くて魅力的なので、推しキャラを誰かひとり選べと言われても甲乙つけ難くてかなり悩みます。

うるか一択だろ、常考。


しかし、そう思った次の回では…。

文乃こそ至高。


そしてまた次の回では…。

理珠たそハアハア。

こんな感じで各々にスポットライトが当たる度に、その娘が一番可愛く思えてきて困ります。

そんな中で、あえて私の1番のお気に入りキャラを挙げるとするならば……。実はこの3人の中ではなくて、学園の教師である桐須真冬先生だったりします。

可愛い女子高生がたくさん出てくるのに!
年増の女教師を推すだなんて!
……あんた正気?

いやいや。
小娘たちが束になっても適わない魅力が真冬先生にはあるのですよ。

正直ルックスは特別好みというわけではない(瞳に若干の狂気を感じる…)ですが、学園での「完璧だけど冷たい女」というイメージからは程遠い、弱点多すぎなポンコツっぷりがたまりません。
自宅は汚部屋で、部屋着は高校時代のジャージというズボラなところも高ポイント。
個人的には成幸と真冬先生がくっつくエンディングが見たいですが……。さて、どうなんでしょうかね。

キャラクター人気投票では1位を取っちゃったらしいぜ。

女子高生を差し置いて成人女性が1位とはね。

この国もまともになっちまったな。
まったく…イヤになるぜ。

とはいえ、いくら人気があろうが真冬先生は所詮サブヒロイン枠。先生ENDは考えづらいので、話が完結に向かうにつれて徐々にフェードアウトしていくでしょう…と、思っていたんですが。
あいかわらず猛威を振るっていて、完全に3人娘を食っちゃってます。
というか12巻の展開だと、先生ENDもあり得ない話ではなくなってきたのかも……?

この他にも予備校の先輩である小美浪あすみやら成幸の妹水希やら、魅力的な女の子が多数登場します。
特に水希ちゃんは、かなりのポテンシャルを秘めているような気がしますがどうでしょう。今のところ目立った活躍はありませんが、作品の勢いが衰えてきた時のための最終兵器として温存されていると勝手に期待してます。

 

ラブコメ主人公のケジメ

この作品の魅力として忘れてはいけないのが、ハーレムの主たる成幸の人間性です。
いくら女の子たちが可愛くても、主人公に好感が持てないハーレムラブコメは読む気になりませんからね。

登場した時はイヤミな秀才メガネ君かと思いましたが、お人好しで面倒見が良く、女の子だけでなく男友達からの信頼も厚いナイスガイです。もともとは勉強が苦手で、凡人以下の成績から努力だけでトップクラスに上り詰めたタイプだけに、出来ない人間の気持ちが分かる男でもあります。

ルックスも悪くないしモテるのも分かるわね。

悔しいが認めざるを得んな。
ラブコメ主人公の必須アビリティ「鈍感力」と「ナチュラルスケコマシ」も習得済みだしな。

何よりも、これだけの美少女たちに囲まれながら色恋に堕落せずに、プライオリティの最上位が「勉強」であるという姿勢が全くブレないところが素晴らしいですね。

とはいえ大学受験という、とりあえずのゴールを迎えた後は、否が応でも彼女たちの好意と向き合わなければならない時が来るはずです。
その時に成幸がいったい誰を選ぶのか……非常に興味深いと共に、選ばれなかった娘のことを思うと胸が痛みます。

ぜひとも成幸にはこのまま勉強を頑張ってもらい、出世して権力者になり民法を改正して全員を嫁にしてもらいたかったんですが。どうやら彼には別の夢があるみたいです。

 

まとめ

とにかく登場する女の子がハンパなく可愛い、その一言に尽きる作品です。そして主人公もハーレムの主にふさわしい好人物だけに、どのようなエンディングになるのかが非常に気になります。

今のところメインヒロイン3人が抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げてる横を、真冬先生が車でビュンビュン追い越して周回差をつけてるような印象です。今後この状態からどのような形で物語を終わらせるのか……。
成幸が誰とくっついても荒れることになるでしょうが、ぜひともボヤかしたエンディングにはせずに、きっちり結論を出してほしいですね。

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