タイトル:神呪のネクタール
著者:佐藤健悦 / 漫画 吉野弘幸 / 原作
出版社:秋田書店(チャンピオンREDコミックス)
巻数:1巻(以下続刊)
現実世界では役立たずの落ちこぼれだった男が、お姫様のおっぱいを吸うことによって神の力を得て闘う、お色気満載のファンタジーバトル漫画。
おっぱい飲んでバトルして
舞台となるのは19世紀ごろのヨーロッパっぽい街並みに、亜人が闊歩するファンタジーの世界。
神妃の力を持つお姫様・サクラ姫とその護衛が祖国を追われ、追手から逃げている最中から物語は始まります。
姫が狙われる理由は、異世界から「稀人(マレビト)」を召喚して自らの「呪乳(ネクタール)」を飲ませ、神威を授けて戦わせるという「神妃(アンブロシア)」の力を持つから。
追い詰められた姫様は稀人召喚の儀式を実行しますが、召喚されたのは現代日本の普通の青年・渉里塊(ワタリ カイ)でした。
当然のことながら戦闘能力はゼロに等しいわけですが、姫のおっぱいを吸うことにより覚醒したカイは、瞬く間に追手を撃破。とりあえず窮地を逃れます。
その後は3人で目的地に向かって旅を続けることになりますが、カイ君は元の世界でも落ちこぼれだった上に、召喚のショックからか記憶喪失(おっぱいに縁が無い人生を送っていた、という悲しい記憶は何故か残っている)になっており、足をひっぱる始末。
しかし自分の甘さ弱さが招いた、ある出来事をきっかけに強くなることを決意して、やがて歴史に名を残す存在になっていく…というお話です。
みんなおっぱいが好きだから
「おっぱい吸って強くなる」
こんな頭おかしい設定の作品が『聖痕のクェイサー』以外にあるなんて…と思ったら、やっぱり作者が同じ方々みたいです。
この設定がある限り、たとえどんなに素晴らしいストーリーや熱いバトルを描き上げたとしてもイロモノ扱いされてしまうことは避けられないはず。
にもかかわらず、おっぱいにこだわり「飲乳パワーアップ法」の普及に心血を注ぐ作者の姿勢には、尊敬の念を抱かざるを得ません。
ええい、ごたくはいい!
お色気描写はどんな感じだ!?
そんな血気盛んなジェントルメンに報告しておきますと、「おっぱいを吸う」が最大のセールスポイントだけあって、その辺は乳首もバッチリしっかりと描かれていますよ。
ただ、まだ1巻ということもあってか、裸体は出てくるもののエロさはまだまだ控えめで少しガッカリしてしまいました。
おっぱいを吸われるために出てきたとしか思えないリギア少尉といい、さらなるエロは2巻以降に期待です。
おっぱいは人を狂わせる
こんな感じでバトルあり、お色気ありで両方好きな人にはたまらない作品と言えるのではないでしょうか。
バトル漫画が苦手な私個人としては、残念ながらその苦手意識を払拭するほどの面白さは感じられなかったというのが正直な感想です。
思い返せば『聖痕のクェイサー』も自分に合わないのは予想できたのに、おっぱいに惑わされて全巻揃えてしまい、未だに積んだままなんですよね……。
まるで成長していない…。