作品概要
タイトル:くまみこ
著者:吉元ますめ
出版社:メディアファクトリー(MFコミックス フラッパーシリーズ)
巻数:1巻(以下続刊)
女子中学生とクマ(人名ではなくて「食肉目 クマ科 ヒグマ」のこと)の田舎暮らしを描いたコメディ作品。
クマの方が常識人(人?)
主人公は東北地方の山奥の村で巫女を務める女の子・雨宿まち。
情弱で機械オンチのくせに都会に憧れ、都会の高校に進学したがる中学生です。最近田舎が舞台の日常物をよく目にする気がしますが、それらがなんだかんだで田舎暮らしを満喫しているのに対して、まちは「田舎はクソ」と言い放つ始末。
もうひとりの主人公がヒグマのナツ。
まちの保護者的な存在で、言葉をしゃべって都会の情勢にやけに詳しいヘンなクマです。見た目はデフォルメ控えめのリアルベアであんまり可愛くはない。
内容としては、都会で生きていくために必要な知識が身につくように、ナツがまちに色々な課題を与えていく…というのが大まかな流れです。
ヒートテックください
ナツが最初に与えた課題は「ユニクロでヒートテックを買ってくる」こと。
クマがしゃべるというとなんだかメルヘンな感じがしますが、出てくる言葉は「ユニクロのヒートテック」とか「ソニーはMDの事業を終了」とか、メルヘンさのカケラもありません。
一方、クマらしくないクマに対して今時の女子中学生らしくないまち。
ヒートテックをその名前から暖房器具と勘違い、持って帰ってくる途中に振動で爆発することを危惧します。
勘違いはともかく暖房器具が爆発すると思ってるあたり、都会とか田舎以前の問題だよ、まち…。
そんなこんなで紆余曲折ありながも、なんとかヒートテックをゲットしたまちは得意げに戦利品を披露。
巫女装束の下にヒートテックだなんて、正月のバイトの巫女さんじゃないんだからやめときなさい。と言いつつ、控えめながらも確かな存在を主張する胸の膨らみについつい目がいっちゃう自分が悲しいですね。このロリコンが!
なんにせよ都会への道はまだまだ先が長そう。
とりあえず、まずはサイズ表記のシールを剥がすとこから始めてみたらどうだろうか。