作品概要
タイトル:ぺろわん! -早くシなさい!ご主人さま♪-
著者:由伊大輔
出版社:富士見書房(ドラゴンコミックスエイジ)
巻数:全3巻
人間化した愛犬を元に戻すために足をペロペロ舐めまくる、主従逆転の足フェチラブコメ。
あらすじ
主人公の高校生・犬養志郎は、超が付くほどの愛犬家。
ある日のこと、彼が飼っている愛犬・マシロが、突如として謎の魔女・アーシェによって人間の女の子に変えられてしまいます。
マシロを犬に戻す唯一の方法は、マシロに尽くして彼女を満足させること。
そのためにマシロが要求したのは、なんと「足を舐める」という倒錯的なもので…?
感想(ネタバレ度:低)
愛犬の足を舐める屈辱
女の子の足を舐め回す。
本来ならば、変態の烙印を押されて後ろ指をさされても仕方がない行為です。
ところがそんな足ペロが正しい行いとして評価されるという、まったくもって素晴らしい作品です。
出典:由伊大輔 著『ぺろわん! -早くシなさい!ご主人さま♪-』1巻 / 富士見書房
こちらが人間に変身してしまった愛犬・マシロ。
飼い犬に足を舐めろと言われるなんて、いったいどんな気分なんでしょうか。
元は犬と言っても、残った犬要素は耳とシッポくらいじゃないか。
ほとんど普通の人間と変わらんね。
歴戦のケモナーにとっては不満かもね。
オレ的には肉球をペロペロする事態にならなくて良かったよ。
美少女たちの足を舐め回すチャンス
足ペロの対象となるのはマシロだけではありません。
メインキャラ全員に対してペロペロチャンスが巡ってきます。
出典:由伊大輔 著『ぺろわん! -早くシなさい!ご主人さま♪-』3巻 / 富士見書房
こちらは騒動の張本人である、四半千年紀生きてるという魔女・アーシェ。
250歳のババァの足なんぞ死んでも舐めたくありませんが、見た目が美少女ならば話は違ってきます。
しかし250年分ともなると角質も凄そうだな…。
はい、これ使いなさい。
(ドクターショール 電動角質リムーバー)
これじゃ間に合わねぇ!
カンナだ、カンナ持ってこい!
その削り節で出汁を取るんですね?
あんたら変態も大概にしときなさいよ。
出典:由伊大輔 著『ぺろわん! -早くシなさい!ご主人さま♪-』2巻 / 富士見書房
マシロに対抗して志郎に足を舐めてもらおうとする、クラスメイトで現役女子高生アイドル・葛城綾奈。
ちなみにこの画像はテニスをしていて、足をひねった時の介抱シーンです。
メイド服でテニス?
おかしくない?
そこは話の流れで…。
ところでテニス直後のムレムレの足を見てくれ。
こいつをどう思う?
すごく…臭そうです…
出典:由伊大輔 著『ぺろわん! -早くシなさい!ご主人さま♪-』2巻 / 富士見書房
志郎がマシロの足をペロペロしてる現場を目撃して以降、兄である志郎のことを特殊性癖の変態野郎だと思い込んでる妹・いちこ。
ところがアーシェの使い魔に操られてしまい、自身もこんな状況に陥ってしまいます。
手に持った脱ぎたてホカホカの靴下。
そして妹キャラにふさわしい縞パンが最高だな。
なんで妹キャラって縞パンなのかしら。
妹のパンツは純白か縞々、せいぜいパステルカラーまでと決められてるからな。
それよりも派手なパンツは全国のお兄ちゃん達から許可が下りないんだ。
…兄って変態と同義語だったかしら。
チャンスを逃し続ける男 深刻な足ペロ不足
こんな感じで、足フェチ的には非常に見所の多い作品です。
しかしながら普通のラブコメならともかく、足フェチ向けとなると残念ながら物足りない点もいくつかあります。
ひとつは、志郎自身は特に足フェチでもない常識的な人間なので、チャンスの割には実際に足ペロに突入する回数があまりにも少な過ぎることです。
上で取り上げたシーンの中でも、結局ペロペロまでに至ったのはマシロの時だけ。
これがよく言われる、日本伝統の決定力不足ってやつでしょうか。
志郎には主人公らしく、しっかりと仕事をしてもらいたかったです。
やる気が無いならいつでも代わりますけど?
そしてもうひとつの不満点は、肝心の足ペロ描写があっさりしすぎていることです。
前述のとおり、志郎は足フェチでも無い上にただのヘタレなので、足を舐めるといっても舌先でチョンと触れる程度が関の山。
これに関しては「指がふやけるまで舐めないと人間に戻れない」という条件を盛り込まなかったアーシェにも責任の一端があると言えるでしょう。
まったく、腋が甘い駄魔女ですね。
わ、腋がsweet?!
そっちもペロぺロしていいですか…?
個人的にはもっとじっくりねっとり舐めまわして、気持ちよくなっちゃった女の子が弛緩してヨダレ垂らす、そんなシーンが見たかったです。
ほとんどエロ漫画の域になっちゃいそうですけどね。
まとめ
エロ漫画ならいざ知らず、一般の漫画で足フェチをターゲットにした、しかも舐めることを主題とした貴重な作品です。
多少の不満点はあるものの、足裏がこれだけ見られるだけでもありがたいです。
足フェチ要素を抜きにしてラブコメ単品として評価するならば、可もなく不可もなしといった感じですが、少しでも足フェチの気がある方なら読んでみて損は無いでしょう。
ちなみに作者さん本人は「足フェチ漫画」ではなく「ドM漫画」として描いているみたいなので、そっち方面の方にもオススメです。