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フラグを折る者たち『共学高校のゲンジツ』1~2巻 感想

共学高校のゲンジツ (1~2巻)
小学館 ビッグスピリッツコミックススペシャル
原作:さぬいゆう  作画:伊丹澄一

とある共学高校を舞台に、普通の高校男女の特に何が起こるわけでもない学園生活を描いた日常コメディ

 

鈍感男子ども

ドラマチックな高校生活(主に恋愛面で)を夢見て共学高校に入学したものの「共学なのに女子とのイベントが発生しない」と嘆く毎日を送る三人の男子高校生・草野、奈良木、内浦。
実際は三人それぞれに対して好意を持ってくれてる女の子達がいるのですが、野郎共は女子からのさりげないアプローチに全く気付かずに自分たちでフラグを折りまくる、というのがお決まりのパターンです。

特に主人公格の草野は、女の子2人からあからさまにちょっかいを出されているのに全力回避で、もしかして気付いてんのに気付かないフリをしてるんじゃなかろうか疑いたくなるヘタレっぷり。
この草野と2人の女の子・保延ちゃんと尼妻ちゃんによる微妙な三角関係が本作のメインになってます。

 

クールorちょいワル

保延ちゃんはちょっと変わり者のクラスメイトで、飄々としていて感情が分かりづらい女の子。
しかし食堂で草野の隣に座りにきたり、傘を持ってるのに草野の傘に入ってきたりと、草野のことがお気に入りのようです。

一方の尼妻ちゃんは、金髪のちょいワル風な女の子。
一人称は「オレ」で、最初は草野に男と間違えられたボーイッシュな子ですが、時々見せる乙女な一面は破壊力抜群で、あきらかに草野を意識している様子です。

2人共すごく可愛いんですけど、草野は2人の気持ちに気付くことなく戸惑うばかりという、非常にもったいない状況が続きます。彼次第で、ラブコメとしても盛り上がりそうなんですけどね…。

 

共学は今日も平和

実はこの作品、1巻が発売になった時に表紙の女の子が可愛かったので気になってはいたものの、実際に購入したのは2巻が出てからだったりします。その理由はタイトルが 「共学高校」 だったから。

私は「女の子達がキャッキャやってる日常系漫画」が大好きなんですが、そこに男キャラが絡んでくるのが大嫌いでして。これがもし『女子高校のゲンジツ』だったら光の速さでレジまで走ったんでしょうけどね。「共学」とわざわざ付いているということは男キャラが出てくることは確実で、しかも恋愛ネタが予想されるわけです。
もし私が大嫌いな、女好きのチャラ男やエロいことしか考えてないゲス男が出てきたらどうしようと心配していたんですが…。

結果的には草食系の平和な連中ばかりで全くの杞憂でした。男キャラにさえ好感が持てれば元々ラブコメも好きなので、この作品のヌルいラブコメ臭はかなり好みです。

 

尼妻無双

ちなみに私は保延派か尼妻派か、どっちかというと尼妻派です。2人共同じくらい好きだったんですけど、2巻のラスト(32話)で完全にやられちゃいましたね。
その神イベントのきっかけとなった尼妻さんの日焼け跡が、私の琴線に触れたのでご紹介したいと思います。

中学時代は荒れてた時期もあったみたいな尼妻さんですが、今はラグビー部で青春の汗を流し夏休みも部活の毎日。
どうやら顧問の焚沢に目を付けられているらしく、1人で居残り練習ばかりさせられてるようです。私の勘では、焚沢は裏の顔を持つ変態鬼畜メガネっぽいので心配なんですが…。
それはともかくとして、ある日の部活帰りに草野に偶然会い、日焼けをからかわれます。肌が弱いのか日焼けしやすいという尼妻さんは、練習中に履いてるスパッツの跡がくっきり付いちゃってるのが気になるようです。

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出典:伊丹澄一 著『共学高校のゲンジツ』2巻 / 小学館

スカートをめくり、無防備にちょっとマニアックなスパッツ焼けを見せる尼妻さん。
いつものラガーシャツではなく珍しく制服のブラウスを着ていて、おまけにパイスラッシュ、そしてふとももチラ見せとサービス満点です。
まぁ胸が無さ過ぎてパイスラの威力はほとんど無いんですけどね。ここに関しては保延に完敗か。

 

尼妻さん関連でもう一丁。
同じく2巻より、おまけ?のカラー4コマの扉絵です。

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出典:伊丹澄一 著『共学高校のゲンジツ』2巻 / 小学館

こういう靴下を履く、脱ぐといったシチュエーションは足フェチな私の好物の1つです。どうせなら靴下をまだ履いてない左足の指先が見えれば最高でしたね。
それからもうひとつ、せっかく上から見下ろした画なのにシャツのボタンを閉めちゃってるのは大減点でしょう。尼妻の性格的にも、ここは全開でしょうに…。編集者も注意しなさいよ!まったく!