タイトル:センセイあのね?
著者:小石川ふに
出版社:芳文社(マンガタイムコミックス)
巻数:全2巻
「王子様」と呼ばれ、女子から人気の女子高生・加藤つぐみ。
陸上部に所属し、ボーイッシュで初恋もまだな彼女が、ひょんなことから担任の石沢先生に恋をしてしまうという、高校教師と女子高生のラブコメ4コマです。
爽やかラブコメ
初めての恋に、自分の感情が何なのかさえ分からないつぐみは先生と目が合っただけで胸キュン状態。
そして恋心を自覚して、先生の言動に一喜一憂する姿が健気でとても可愛いのです。
一方の石沢先生は、つぐみのこと大切に思いつつも、それはあくまで生徒として。
さすがに大人だけあって、つぐみのアプローチに対しても余裕があり、かといって変に女性慣れもしていない、そして女生徒にホイホイ手を出すような外道でもないので安心してつぐみを応援できます。
「先生×生徒」というと、どうしても背徳的なものを想像しがちですが、そんなものとは全く無縁な爽やかすぎる作品です。
薫子ENDを所望する
つぐみとその友人・安倍真理と越後屋薫子の3人のやりとりも、女子高生の日常物として見所な部分です。
つぐみのことが可愛くてしょうがない「つぐみスキー仲間」の真理と薫子は、つぐみの片想いに複雑な感情を抱きつつも、なんだかんだで温かい目で見守りながら応援してくれるとても良い娘たちです。
特に私のお気に入りは、ツンデレ帰国子女の薫子。
十二分に主役を張れそうなほど魅力的な存在で、薫子ルートの話も見てみたいと思わせます。
個人的にはビジュアル的にも、石沢先生には薫子の方がお似合いな気もしますし。
その他主要キャラとしては、私の嫌いなタイプの女好きなチャラ男(つぐみの幼馴染)が登場しますが、つぐみと先生の仲を進展させるための完全なる噛ませ犬でしかなく、画的に不愉快な以外は特に害が無いのでご安心ください。