一石二万鳥

おすすめ漫画と足フェチ漫画と

休載?打ち切り? 待てど暮らせど新刊が出ない漫画たち

漫画の蔵書管理サイトで、所有している漫画のリストをなんとなく眺めていた時のこと。

そういえばコレ……。
完結してないのに、しばらく新刊が出てねーな。

という作品が結構あることに気づいてしまいました。

というわけで、そういった作品が現状どうなっているのか、続きが出る可能性があるのか無いのかを調べてみました。

杉崎ゆきる『女神候補生』 

直近の単行本は2001年11月に発売された5巻

宇宙で暮らし始めた人類を襲う、謎の巨大生物「ビクティム」。
それに対抗するために創り出された巨大人型兵器「女神(イングリッド)」のパイロットを目指す少年たちを描いたSF作品です。
2000年にアニメ化もされています。

2001年に連載が突如として休載して以降、現在も中断中。
休載の明確な理由については調べても分かりませんでしたが、作者の杉崎ゆきるさんは「完結させない漫画家」として有名らしく、数々の作品が未完のまま放置されてしまっているようです。

作品を中断しては、その間に次の連載を始めるという…。

飽きっぽいのかしらね?

……と、このようなことを書いていたら、 杉崎ゆきるさんの熱心なファンの方からお𠮟りを受けると同時に、貴重な情報を提供して頂きました。
なんでも、アニメ化の際に「イングリッドのデザインや声優さんを相談なく決められたことが原因で編集部とモメた」みたいなことが、当時のブログか何かに書いてあったらしく、それが原因なんじゃなかろうか、とのことです。

その後、2005年には新装版が発売されて「いよいよ再始動か!」と期待しましたが…結局それっきり。
細かい内容まではっきりとは覚えてませんが、確かすごく気になるところで終わっていたはずなので、再開が決まるまでは読み返す気にもなれません。
そういえばアニメの方も変な終わり方してた記憶が……と思って調べたら、やっぱりアニメも打ち切りで未完のまま終わってました。

2018年に、同じく長期休載中だった『D・N・ANGEL』が連載を再開し、2021年に無事完結を迎えたようです。
そうなると『女神候補生』 の再開、そして完結にも期待が高まるところですが……はたして。

アニメ版『D・N・ANGEL』のOP曲「白夜」はカラオケでたまに歌うぞ。

だから何だっていう。

 

SABE『串やきP』

直近の単行本は2001年9月に発売された2巻

動物好きの変態男の家に流れ着いた改造ペンギンが、屈強な動物たちと戦うアニマルバトル漫画です。

こちらは調べる前から知ってはいましたが、最終巻となるはずの3巻が発売されないまま、2009年に作者さんが亡くなってしまいました。
連載自体は打ち切りとのことですが、いちおう完結はしているようです。紙媒体では難しいかもしれませんが、電書ならばワンチャンあるかも?

1~3巻の内容をまとめた完全版を出してくれたら嬉しいんだがね。

 

赤美潤一郎『妖幻の血』

直近の単行本は2003年12月に発売された4巻
Amazonに5巻の商品ページは存在しますが、結局発売されないまま。ちなみの5巻の発売予定は2005年の8月でした。

昭和初期の東京を舞台に、陰陽師の家系の男と可愛い吸血人形が活躍する、和風でダークなファンタジー作品です。

2004年に休載
理由は病気の療養とのことですが、その後も色々と身の回りでゴタゴタがあって大変みたいです。センシティブな話題なので、あまりいい加減なことは書けないのでアレですが、どうも人間関係で苦労されたみたいで……。

今回の記事を書くにあたり調べたところ、5巻が同人誌として出ているという情報を目にしました。探してみると、DMM(FANZA同人)にてデジタル版で販売されているのを発見。

なぜかR18扱いなんだが?

確かにエロと親和性が高そうな作品だけど。

しかし5巻は読めても、どうも完結はしてないみたいです。
ついでに作者の別作品『あかりや』の2巻も売ってたことを報告しときます。

一時期、商業誌での再開がアナウンスされたこともあったみたいですが、その後動き始めた気配は無し。

  

箱田真紀『ワールドエンド・フェアリーテイル』

直近の単行本は2003年2月に発売された4巻

ストーリーは正直言って全然覚えてませんが、繊細な絵柄と雰囲気が魅力の作品だったと記憶しています。

出版社のお家騒動の煽りを受けて連載が中断
掲載誌を移し、続編として『ワールドエンド・フェアリーテイル・アフター』が連載されていたみたいですが、そちらも中断したとのこと。

休載の理由としては病気の療養ということで心配されましたが、現在はイラストレーターとして主にファイアーエムブレム関連で活躍されてるみたいです。

箱田真紀さんが過去に描いていたファイアーエムブレムの漫画版は評価が高いみたいだな。

 

森真之介『HAPPY☆LESSON』

直近の単行本は2003年10月に発売された2巻

電撃G'sマガジンにて『シスター・プリンセス』と同時期に掲載された読者参加企画を原作とする、メディアミックスの一環であるコミック版です。

5人のママ(美人教師)と同居する、嬉し恥ずかしなハーレムラブコメ。
アニメ版が特に有名なので、そのイメージが強い人も多いかと思いますが、コミック版は主人公・チトセのキャラが全然違ったりで、雰囲気がかなり異なります。

なんかチトセがナヨナヨした男だった記憶が。

2004年に休載。
事実上の打ち切りということで単行本未収録の第15話から第20話はそのまま放置され、3巻は発売されることなく現在に至ります。

客観的に見れば打ち切られても仕方がない内容だったと記憶していますが、個人的には結構好きでした。

 

菜住小羽『蜻蛉迷宮』

直近の単行本は2009年12月に発売された2巻

原作を『涼宮ハルヒの憂鬱』で有名な谷川流さんが担当されているミステリー作品です。

2009年に予告なく休載し、その後音沙汰無し。
『涼宮ハルヒの驚愕』が書き終われば再開されるという噂もあったみたいですが、『驚愕』が発売されてからもう8年も経ってしまいました。

『驚愕』から早8年かよ。

その事実に驚愕ね。

本作のキャラクターデザインを担当されてた武田日向さんが2017年に亡くなっているので、ますます連載再開の可能性は遠のいたかもしれません。

 

CLAMP『X』

直近の単行本は2002年9月に発売された18巻
バイト帰りに本屋に寄って購入後、自転車の前カゴに入れて運転してたら段差で跳ねてカゴから飛び出し、キズが付いてしまったのをよく覚えてます。

20世紀末の東京を舞台に、人類側の人たち「天の龍」と地球側の人たち「地の龍」が戦うお話。

ビルが倒壊したり、登場人物がバラバラになって死んだりとショッキングな場面が多いため、震災や猟奇殺人事件が多発する世相を考慮すると当初予定していたエンディングを描くのは難しい…ということで中断してるみたいです。

どんなえげつないエンディングにするつもりだったんだ…?

1996年に劇場アニメが公開、2001年にはテレビアニメが放送されています。
それらとは違ったエンディングになるんでしょうけど、両方観たはずなのに内容を全然覚えてないですね。
記憶に残って無いということは、取り立ててどうこう言う終わり方では無かったんでしょうけど。

現在は休載中ですが、作者さんたちは完結させたいという意思はあるらしいので、気長に待っていれば続きは出るかもしれません。

CLAMPさんも割と未完の作品が多いイメージだけどね……。

 

その他の作品

  • 睦月のぞみ『白銀妃』
    休載(体調不良)

  • ユキヲ『武蔵野線の姉妹』
    休載 ⇒ 2020年5月に完全版が出版され完結

  • 中島徹『南倍南勝負録 玄人のひとりごと』
    作者死去

  • 高本ヨネコ『恋忍』
    打ち切り

  • 高野真之『BLOOD ALONE』
    自費出版に移行

  • 滝島朝香『青天の碧眼』
    打ち切り

  • 福満しげゆき『就職難!! ゾンビ取りガール』
    休載

  • まことじ『宇宙大恋愛』
    不明(完結?)

(順不同)

楽しみにしていた作品の続きが読めないのは残念ですが、色々と事情があるものですね。
この他にも消息不明の作品が多数ありましたが、キリがないのでこのへんで。